ITMとモニタラップが進化するクラウドセキュリティサービスを発表

ITMとモニタラップの新たな挑戦

近年、サイバー攻撃が増加する中で、企業の安全なデジタル環境を確保するため、両社は共同で仮想アプライアンス型WAFサービス「AIWAF-VE for さくらのクラウド」を開発しています。このサービスは、日本国内のWebセキュリティ市場に新たなスタンダードを提供することを目的とし、さくらインターネットのパブリッククラウドサービスのマーケットプレイス上で、2025年7月31日から提供が開始されます。

Webアプリケーションへの防御機能

「AIWAF-VE」は、標準的なウェブアプリケーションへの攻撃対策はもちろんのこと、APIの保護やL7 DDoSへの対策、有害ボットのアクセス遮断といった、複合的な脅威にも対応しています。最新のマシンラーニング技術を活用し、攻撃のプロファイリング機能を搭載することで、Web LLMに対する攻撃にも迅速かつ正確に対処することが可能です。これにより、企業は高度なセキュリティ要件を満たしたシステムの構築や運用が行えるようになります。

導入の容易さ

本サービスは、ユーザーが必要とするOSを選択し、仮想サーバーを作成するだけで自社専用のWAFを簡単に導入できるプロキシWAFとしても機能します。これにより、動的構成と静的構成の両方に対応し、顧客のニーズやサーバー構成に合ったソリューションを提供できるのです。

脅威インテリジェンスプラットフォームとの連携

さらに、モニタラップが開発した「脅威インテリジェンスプラットフォーム AILabs」との連携により、最新の脅威情報をリアルタイムで取得し新たな攻撃にも迅速に対応します。このように、ITMとモニタラップの協業により、クラウド環境におけるWebアプリケーションおよびAPIのセキュリティ対応力が大幅に強化されることが期待されます。

セキュリティ市場における影響力の拡大

両社は、この取り組みを通じて、セキュリティ対策の導入障壁を低減し、日本のWebセキュリティ市場での影響力を一層拡大していく予定です。日本国内において、セキュリティサービスが求められるニーズは高まっていますが、新しい技術の導入には不安が伴いがちです。「AIWAF-VE」は、専門性の高いニーズにも応えられるサービスとして、企業の信頼性を高めることが期待されています。