Asian Film Joint 2022
2022-09-01 13:30:01

福岡で開催される「Asian Film Joint 2022」の魅力と見どころを徹底紹介!

今年で第2回を迎える「Asian Film Joint 2022」は、10月21日から29日まで福岡市で開催される映画祭です。本イベントのテーマは「都市開発と映画」。アジアの新旧の映画作品を14本上映し、地域文化や時間の流れに思いを馳せる機会を提供します。会場は福岡市総合図書館の映像ホール・シネラで、観覧料は1回券が1,000円、フリーパス券が4,500円です。主催はAsian Film Joint 2022実行委員会で、協力には福岡市総合図書館やクリエイティブ福岡推進協議会が名を連ねています。

この映画祭は、映画を通じて地域の文化や歴史を再考することを目的としています。今年のプログラムには、地元出身の撮影監督・飯岡幸子による小特集があります。この特集では、彼女の代表作『ヒノサト』と最新作『春原さんのうた』が上映されます。『ヒノサト』は、彼女の故郷である福岡県宗像市を舞台に、祖父の残した絵を手掛かりに町を巡る作品です。その静謐な描写が印象的で地元の風景に対する愛情が感じられます。また、『春原さんのうた』は、喪失感を抱える女性の日常を写し出した心情豊かな物語です。

さらに、プログラムには映画を通じて「小さな王国」を題材にした草野なつか監督の『王国(あるいはその家について)』も含まれています。この作品では、親しい関係にある二人の女性の絆が描かれており、視聴者は彼女たちの微妙な関係性を体感することができます。

都市開発をテーマにしたプログラムでは、タイとシンガポールからの作品も特集されます。タイの『ココナッツの見える部屋から』や『スカラ座』は、観光地の背後にある社会の複雑さや変化を映し出し、シンガポールの『セントーサ、地球最後の日』は、土地の記憶や歴史を問いかけます。また、『チョンバル・ソシアル・クラブ』では、幸福を数値化するプロジェクトの中での人間模様が描かれ、観る者に考えさせるメッセージを持っています。

特別上映プログラムでは、『アーカイブ・タイム』や『空山霊雨(デジタル修復版)』の上映も予定されていますが、これらはフィルムアーカイヴに対する新たな視点を提供し、最近のデジタル化の流れにおけるアーカイヴの重要性を再認識させます。

さらに、「世界視聴覚遺産の日」を記念した特別イベントも予定されており、映画と文化資産への理解が深まる機会となるでしょう。今回の映画祭は、視覚的にも文化的にも多様な体験を提供するもので、地域の人々や観光客にとっても、映画を通じて福岡市の魅力を再発見する絶好のチャンスです。

「Asian Film Joint 2022」は、映画を通じて世界に広がるアジアの文化を体験し、地域の歴史や背景を学ぶ貴重な機会です。この映画祭を通じて、福岡の文化資産や映画の魅力を存分に楽しむことができるでしょう。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか?

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