Algomaticの名古屋市科学館多言語対応プロジェクト
株式会社Algomatic(本社:東京都港区)が、名古屋市が推進する「Hatch Technology NAGOYA」の課題提示型支援事業において、名古屋市科学館の多言語化に向けた実証プロジェクトに採択されました。今回の取り組みは、2024年8月下旬から2025年2月下旬までの期間中に行われ、独自のAI技術をともなった多言語対応の実験が行われます。
背景と目的
名古屋市科学館には最近、多くの外国人来館者が訪れるようになりましたが、展示物や実演・実験に必要な多言語の解説が十分ではありませんでした。それにより、科学館が掲げる「近代科学の知識の普及」という目的が果たしきれていないという実情があります。Algomaticはこの課題解決に向け、低コストで持続可能なシステムを構築することを目的としています。
具体的には、展示物の多言語解説を支えるAI翻訳エンジンや「DMM動画翻訳」が導入され、より多くの来館者に科学の魅力が伝わる仕組みを整えます。プロジェクトの実施により、ハードウェアの導入から維持・更新コストの抑制、また多様な科学解説映像の追加製作が可能になると期待されています。
実証内容
プロジェクトでは、実演・実験のメニューにおける多言語化や展示物の解説動画の整備が行われます。また、通訳アプリをインストールした端末を職員に貸与し、接客の多言語化も促進します。この実証実験を通して、多言語解説の質を向上させ、その反応に基づいてさらなる改善が図られる予定です。
名古屋市の科学館が掲げる理念「みて、ふれて、たしかめて」を実現するため、Algomaticはアルゴリズム技術を駆使し、訪れるすべての方が科学の楽しさを深く感じられるように環境を整整えます。この取り組みは、特に2026年に予定されているアジア競技大会やアジアパラ競技大会に向けての国際化とも結びついています。
今後の展望
名古屋市の課題提示型支援事業「Hatch Technology NAGOYA」は、先進技術の社会実装促進を目指しています。AI技術を活用して、名古屋から新たな可能性を創出し続けるという壮大なビジョンの中、Algomaticはこの先進の技術を実証し、形にする役割を担います。
このプロジェクトが成功すれば、名古屋市科学館が公共施設においてAI導入のモデルケースとなることが期待されています。市民や来館者に向けた科学の普及と啓発が、今後さらに広がることを心より願っています。
【株式会社Algomaticについて】
- - 設立:2023年4月13日
- - 所在地:港区六本木
- - 事業内容:大規模言語モデル等生成AI技術を活用したサービスの開発と提供
- - 公式サイト:Algomatic