JDSCの補助金採択と新たな挑戦
このたび、株式会社JDSC(東京都文京区)が、令和6年度補正「再生可能エネルギー導入拡大・分散型エネルギーリソース導入支援等事業費補助金」に採択され、補助金の交付が決まりました。この事業は、スマートメーターから得られる電力データを活用してエネルギーシステムの高度化に寄与することを目的としています。特に、AI技術とデータサイエンスを活用した高齢者のフレイル検知の取り組みは、今後の社会においてますます重要になるでしょう。
高齢化社会とフレイル問題
日本は急速な高齢化に直面しており、それに伴い医療費や介護費の抑制、健康寿命の延伸が社会全体の課題となっています。特に「フレイル」と呼ばれる加齢に伴う心身の虚弱状態は、早期に発見し適切に介入することで改善が期待されるため、その早期発見は重要です。JDSCはこのフレイル問題に対し、新たな取り組みを行っています。
JDSCと中部電力の協業
JDSCでは、中部電力と手を組み、スマートメーターから取得した電力データを基に、AIを用いて高齢者の在宅状況を予測する技術を進めています。この取り組みでは、電力データから高齢者の外出や在宅の状態を正確に把握することが可能となります。これにより、フレイル検知の精度が大きく向上することが期待されています。
技術向上に向けた取り組み
今回の補助金採択により、JDSCは高齢者在宅状況の予測AIの精度向上にさらなる技術的チャレンジを行います。また、介護予防対策として高齢者にとって使いやすいLINEアプリを活用することで、データ収集の負担を軽減することも目指しています。これにより、地域社会全体がフレイル問題に立ち向かう手助けとなるでしょう。
防災への応用
加えて、高齢者在宅状況を予測するAIの精度向上は、ピークシフトや省エネサポート、さらには災害時に避難未完了者を特定するための情報源としても活用が見込まれています。これにより、地域の防災対策にも貢献することが期待されます。
環境と社会のために
この先、JDSCはデータサイエンスとエネルギーインフラを結びつけた革新的なサービスを提供し続け、社会課題の解決に貢献していく姿勢を貫いていく予定です。AI技術を駆使し、新たな価値を創出することで、より良い社会を目指します。
会社概要
株式会社JDSCは、製造、物流、エネルギー、ヘルスケア、公共など多岐にわたる領域で、日本のアップグレードに貢献する企業です。一気通貫型の高付加価値なAIソリューションを強みとし、アルゴリズムモジュールの開発、ITシステムの運用、ビジネスマネジメントを手掛けています。
JDSCの特長
1. 技術面での豊富な知見を有するAIアルゴリズム。
2. AIによる解決策の提示から実行まで支援するビジネス能力。
3. 大手企業との共同開発を実現し、生産性の高いビジネスモデルを展開。