認知行動療法を支える新たなツールの提供
近年、メンタルヘルスへの関心が高まる中、うつ病や不安を抱える人々への支援が求められています。
株式会社CBTメンタルサポートは、そんなニーズに応えるべく、2025年11月18日に、新しい生活記録表作成ツールを無料で提供することを発表しました。このツールは、従来の煩わしい手書き式から脱却し、スマートフォンやPCから簡単に利用できる形式になっています。
開発の背景
うつや不安、さらには気分の落ち込みに対する治療法の一環として認知行動療法が広く用いられています。これは、日常生活における行動や気分、対人関係などを振り返ることで、自覚を高め、改善につなげるアプローチです。しかし、従来の手書きの生活記録表には「書く気力が出ない」「続けられない」といった多くの課題が存在していました。
このような背景から、CBTメンタルサポートは新しいデジタルツールの開発に着手しました。2023年10月30日にクラウドファンディングを開始し、たった1ヶ月で約45万円の支援を受け、目標を達成しました。
ツールの特徴
新たに提供される生活記録表作成ツールは、さまざまな特徴を持っています。
ユーザーは既に設定された選択肢から選ぶだけで記録が完了。気力が乏しい日でも、簡単に入力が可能です。
スマートフォン、PC、タブレットにも対応しているため、自分のライフスタイルに合わせた時に入力できます。移動中や職場の休憩時間など、どんな場面でも気軽に利用できます。
入力したデータはCSV形式で出力でき、カウンセラーや医療職との情報共有もスムーズです。これにより、支援者との共同作業をよりスムーズに行うことができます。
期待される利用者
このツールは、日々の振り返りを習慣化したい方や、認知行動療法に取り組んでいる方を特に意識して設計されています。うつや不安に悩む方にとって、負担を軽減し、記録の継続を助ける役割を果たします。また、支援者も情報を簡単にチェックできるため、利用者をより効果的にサポートできる環境が整います。
無料公開の意義
今回のツールが無料で公開される理由には、「誰でも使いやすく」を実現したいという思いがあります。気分の落ち込みや生活リズムの不調に悩む方々に、少しでも役立つ道具を届けたいという願いが込められています。具体的な記録により、自分自身の変化を見つけるきっかけとなるでしょう。
代表コメント
代表の岡村優希氏は、「このツールは、多くの方の協力によって形になりました。しんどい日々が続く中でも、少しでも負担を軽減できるように設計しました。多くの方々に使っていただき、生活記録を続けやすくなれば幸いです」とコメントしています。
今後の展望
今後、みなさんのフィードバックを元に、更なる機能追加や、スマホアプリ化、教育機関や企業向けのパッケージ展開も考えています。いつでもどこでも自分の心身の状態を把握し、日常生活を向上させる手助けとなるでしょう。記録を続けやすくすることが、改善への第一歩なのです。
自分のメンタルヘルスをサポートするために、この新ツールをぜひ活用してみてください。