株式会社yutori(本社:東京都世田谷区)は、2025年8月1日に予定される吸収分割を通じて新しい子会社を設立し、事業を分割する準備を進めています。この決定は、SNSマーケティングを活用して複数のアパレルブランドを手掛けてきた同社のさらなる成長を目指すものです。特に、ヤングカルチャー事業を担う『株式会社YZ』と、コスメ事業に特化した『株式会社pool』が設立予定です。これにより事業運営の効率性向上と、意思決定の迅速化を図る考えです。
yutoriは2018年の創業以来、ストリートブランドの運営に尽力し、2023年12月には東京証券取引所のグロース市場に新規上場し、成長の加速を実現しました。今回の吸収分割により、各事業の収益管理を強化し、安定的な運営を確保する狙いがあります。
吸収分割の詳細については、取締役会で決議が下される予定の2025年5月14日や株主総会の開催が見込まれる6月19日など、具体的な日程も公表されています。これに伴い、新設される子会社の役員陣も発表され、それぞれが新しい挑戦に臨む姿勢を示しています。
株式会社YZでは、ストリートブランドを手掛ける舩橋 誠氏が代表取締役社長に就任し、株式会社poolではコスメ事業を担当する濱田 栞氏が取締役に就任予定です。両者はともに新会社の成長を担い、yutoriのブランドの未来を切り開いていく意気込みを表明しています。
特に舩橋氏は、yutoriが展開する『9090』や他のストリートブランドの成長の歩みを振り返り、自身の経験からゼロからの成長や仲間との絆を大切にしているという思いを語りました。彼は「古着のEC販売から始まり、今では12のブランドを展開するまでになった。これからも仲間たちと共に進化していきたい」と抱負を述べています。
一方、濱田氏は新しく設立される株式会社poolについて、「これまでのDtoCモデルから、小売を通じたBtoCリテールへ本格的に挑戦する」と宣言し、責任感を持って新しい領域に挑む姿勢を示しました。彼女は初心を忘れず、業界に新たな風を吹かせるために全力を尽くす所存です。
yutoriは、これまで築き上げた基盤をより強化し、アジア最大のストリートカンパニーを目指すという大きなビジョンを抱えています。今回の分社化を通じて、さらなる成長と収益拡大が期待されています。今後、どのような展開が見られるのか、めざましい成長にますます目が離せません。