2025年賃貸市場における注目すべき4つのトレンドとは？

2025年賃貸市場の4つの大ニュース

不動産情報を提供するアットホーム株式会社は、2025年の賃貸市場で注目すべき4つのニュースを発表しました。このニュースは、賃貸物件を探す上で非常に重要な情報となるでしょう。

1. 東京23区のシングル向きマンション平均家賃が10万円超に

2025年5月、東京23区内のシングル向きマンションの平均家賃がついに10万円を超えました。これは、過去のデータと比較しても画期的な出来事です。以降、家賃は上昇を続け、99%のエリアで最高値を更新しています。この家賃上昇の主な要因となっているのは、若年層や単身世帯の人口流入です。特に、東京23区にはコロナ禍を経て多くの人が移住してきており、今後もこの傾向が続くことが予測されています。

2. 安価な「築古」物件への関心が高まる

賃貸市場全体が高騰する中、消費者の目はより手頃な家賃の物件へと向かっています。「築古」や「アパート」といった低家賃物件の需要が増加しを見ています。特に、30年以上経過した物件の重要性が増し、徐々に需要が高まっている現象が見受けられる点も注目すべきです。アパートの家賃はマンションよりも2割から4割程度安く、シングル層やカップル層にとって魅力的な選択肢となっています。

3. 福岡市が躍進し、家賃上昇率でトップに

福岡市が2025年の賃貸市場で大きな成長を見せています。東京23区や大阪市と並び、家賃上昇率のトップ3に常に存在するようになりました。その背景には、コンパクトで住みやすい環境が整っていることがあり、都市部の開発も進んでいます。近年の都市開発によって、さらに多くの人々が福岡市に移住しており、住宅需要に拍車をかけています。

4. 外国人入居者が市場を活性化

2025年6月末、国内在留外国人数が過去最高の396万人に到達しました。この外国人の増加は賃貸市場にも影響を及ぼしており、不動産業界における外国人の存在感が増しています。多くの業者が外国人入居者の数が前年を上回っていると報告しています。また、法人契約が増加している点、特に高家賃の部屋に外国籍の方が成約するケースが増えている状況が見受けられます。これらの変化は賃貸市場の活性化に寄与しており、特に家主側には生活習慣の違いなど新たな課題も発生しています。