健康管理の新時代を迎える「Buddy Cloud」
ペットの健康管理は、飼い主にとっても非常に重要なテーマです。株式会社Buddy Cloudは、愛犬や愛猫の健康状態を簡単に把握できるサービスを提供するため、慶應義塾大学理工学部と連携し、新たな共同研究をスタートさせたことを発表しました。これにより、ペットの健康をよりスムーズにモニタリングできる未来が期待されます。
共同研究の背景と目的
ペットは言葉を話さず、自分の体調について直接伝えることができません。そのため、飼い主は体調不良に気づくのが難しく、病気が進行してから受診することが多いのが現実です。「Buddy Cloud」では、これを解決するために、尿検査キット「Buddy Medical Check」や、LINEアプリを使ってペットの健康状態を手軽にモニタリングできるサービスを展開しています。
今回の共同研究は、慶應義塾先端科学技術研究センターおよび慶應義塾大学理工学部応用化学科が持つ技術とリソースを活用し、低コストで高精度な尿・唾液分析デバイスの開発を目指すものです。この研究は、2024年に行われる慶應義塾先端科学技術研究センター指定研究プロジェクトの一環として位置づけられています。
開発拡大の目指す点
本研究の主なテーマは、「ペット尿・唾液中バイオマーカーの多項目同時定量を可能とする簡易分析デバイスの開発」です。尿にはさまざまな病気の進行度を示す物質が含まれています。ペットでも同様で、定期的なスクリーニングによって早期発見とより適切な治療が可能になります。
現在の尿検査法は主に定性的な評価に留まり、細かい数値の変動を捉えられないという課題がありますが、共同研究では、尿の取り扱いや検査時間を短縮しつつ、定量的な多項目同時検査が可能なデバイスの開発を目指しています。
CEOと共同創業者のコメント
株式会社Buddy Cloudの代表取締役CEO藤井峻氏は、「この共同研究は、私たちのサービスを進化させる大きな一歩です」と述べました。ペットと飼い主が健やかな生活を送れるよう、より高精度で定量的な商品の実用化を目指しています。また、共同創業者の小佐々大熙氏も、「私たちは、ヘルスケアデータを統合し、飼い主が使いやすい形で提供することを重視しています。」とコメントしています。
Buddy Cloudの特徴
「Buddy Cloud」は、LINE上で利用可能なペット健康管理サービスで、自宅で簡単に尿検査を行うことができる特徴があります。尿検査キットを用いて、自宅で行った検査結果をアプリにアップロードすることで、全9項目の検査結果を確認することができます。さらに、血液検査の結果もアプリで管理でき、各検査結果の解説も提供されます。これによって、ペットの健康状態を一元的に把握し、体調不良を早期に発見することが可能となります。
まとめ
愛犬や愛猫の健康は、飼い主にとって最大の関心事です。「Buddy Cloud」と慶應義塾大学の共同研究は、その実現に向けた大きなステップとなります。今後も、ペットの健康管理がより便利で効果的に行えるよう、サービスの拡充が期待されます。新たな技術がペットライフをどのように変えていくのか、注目です。