新たな乗車体験、弘南バスが実現
青森県弘前市を拠点とする弘南バス株式会社が、2025年3月17日よりタッチ決済によるバス乗車サービスを導入することを発表しました。この新たなサービスにより、クレジットカード、デビットカード、またはプリペイドカードを使用したスムーズな乗車が実現します。
新しい乗車方法は、従来の現金を用いた乗車とは異なり、専用のリーダーにタッチするだけで済みます。利用者は事前に現金を用意しなくても、券売機で乗車券を購入する手間が不要になります。このシステムは、特に訪日外国人旅行者や日常的にクレジットカードを使い慣れた国内の利用者にとって、利便性が大いに向上します。
具体的には、青森空港線の路線においてタッチ決済が導入され、乗客はVisa、JCB、American Expressなどのブランドのカードを使用できるようになります。さらに、これらのカードが設定されたスマートフォンでの利用も可能です。今後、Mastercard®も追加される予定です。
タッチ決済の利便性
タッチ決済は、国際的なセキュリティ認証技術を利用しており、安全かつ迅速な支払いを可能にします。タッチ決済では、サインや暗証番号の入力が不要で、日常生活の多様な場面で使用できる環境が整っています。例えば、コンビニエンスストア、ファストフード店、飲食店、さらには公共交通機関でも対応が進んでいます。これにより、利用者は簡単かつ便利な方法で支払いを行えることが期待されています。
タッチ決済履歴の確認
利用者は、自分のタッチ決済履歴をQUADRAC社のQ-moveサイトを通じて確認することができます。会員登録を済ませると、自分のマイページから簡単にアクセス可能です。この機能により、乗車履歴を把握することもでき、利用者にとっては安心感が増します。
持続可能な交通システムの実現
弘南バスのこの取り組みは、地域の公共交通利用促進に寄与するだけでなく、キャッシュレス決済の拡大にも貢献します。「stera transit」プラットフォームを活用したこの決済ソリューションは、感染症防止対策やインバウンド需要の受け入れ環境整備など、様々な効果が期待されています。また、この技術はスマートシティやMaaS(Mobility as a Service)など、今後の交通システムの進化にも応用されることが見込まれています。
弘南バスのタッチ決済導入は、新たな移動のスタイルを提案し、青森県の公共交通に新しい風を吹き込むことでしょう。地域の交通システムがますます便利になることを期待しています。