エア・ウォーターの新拠点
2025-07-28 11:32:27

エア・ウォーターとK&Oが新たに低炭素水素製造拠点を設立へ

エア・ウォーターとK&Oが新たな挑戦



日本のエネルギー市場が注目される中、エア・ウォーター・グリーンデザイン㏋が合弁会社「エア・ウォーターK&O」を設立しました。この会社は、千葉県茂原市に新たな低炭素水素製造拠点を設ける計画を発表しています。

この新拠点は、K&Oエナジーグループ株式会社の子会社である関東天然瓦斯開発㈱との協力によって実現しました。エア・ウォーターK&Oは、千葉県産の天然ガスを利用し、環境負荷を大幅に削減した水素製造を行います。このプロジェクトの一環として、世界最高水準の水素製造システム「VHR」と二酸化炭素(CO2)回収装置を導入し、2027年度の操業開始を目指しています。

低炭素水素の製造プロセス


エア・ウォーターK&Oの水素製造プロセスでは、千葉県産の天然ガスが原料として使用されます。この天然ガスは、輸入品に比べて環境への負荷が非常に低く、持続可能なエネルギー資源として期待されています。さらに、製造過程で発生するCO2は回収され、ドライアイスの原料として再利用することで、炭酸ガスの安定供給にも貢献します。

具体的には、水素製造1kgにつきCO2排出量を3.4kg以下に抑えることを目指し、効率的な産業活用を実現します。この施策によって、エレクトロニクス分野など向けに増加が見込まれる水素需要にも応えることが可能です。

新会社の概略


エア・ウォーターK&Oの概要は以下の通りです:
  • - 商号:エア・ウォーターK&O株式会社
  • - 設立日:2025年5月30日
  • - 代表者:代表取締役社長 鮎田 拓夫
  • - 本社所在地:千葉県茂原市茂原661番地
  • - 資本金:50百万円
  • - 出資比率:エア・ウォーター・グリーンデザイン㈱70%、関東天然瓦斯開発㈱30%

低炭素水素製造拠点の新設備


新たに設置される水素製造設備は、次のような特徴を持つものとなります:
  • - 所在地:千葉県茂原市茂原661番地(関東天然瓦斯開発㈱構内)
  • - 導入設備:水素発生装置「VHR」(720Nm3/h)、CO2回収装置(200Nm3/h)、水素圧縮機
  • - 投資額:約28億円
  • - 操業開始予定:2027年5月

この拠点は関東地区で3カ所目、全国では11カ所目の圧縮水素製造拠点となり、全国的な規模での水素供給が期待されます。

未来を見据えた水素社会の構築


エア・ウォーターグループは、カーボンニュートラルの実現に向け、次世代エネルギーとして低炭素水素事業を積極的に推進しています。これにより、国際的な情勢や為替の影響を受けにくい安定供給体制を構築し、持続可能な水素エネルギーの未来に寄与することが期待されています。この新たなプロジェクトは、単に環境負荷の低減にとどまらず、産業全体へのインパクトをもたらすことでしょう。


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会社情報

会社名
エア・ウォーター株式会社
住所
大阪府大阪市中央区南船場2-12-8
電話番号
06-6252-5411

関連リンク

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