孤立する若者の支援
2025-06-10 08:47:28

孤立する若者たちを救う「サンカクシャ」の取り組みと支援の必要性

孤立する若者たちを救う「サンカクシャ」の取り組み



近年、10代・20代の若者たちが抱える問題が深刻化しています。経済的困窮や虐待、家族との断絶によって、住む場所を失い、ネットカフェや公園での生活を余儀なくされる若者が増えているのです。このような状況を打破するために尽力しているのが、東京都豊島区のNPO法人「サンカクシャ」です。

“見えない困窮”を抱える若者たち



サンカクシャの調査によれば、相談に来る若者の中には、スマートフォンの料金が支払えず、連絡手段を失っているケースが増えています。最終的に、「今日泊まる場所がない」とSNSで支援を求めてくることも珍しくありません。特に、児童相談所や生活保護の対象にもならない若者たちは、制度の「はざま」に埋もれてしまっているため、救いの手が差し伸べられにくいのです。彼らは、家も頼れる大人もいない孤立した状況にあり、自力で生き抜く道を模索せざるを得なくなっています。

支援ニーズの急増



サンカクシャでは、15歳から25歳の若者に向けた住まいや居場所、就労支援を行っていますが、特に2023年後半以降、相談件数が急増しています。その背景には、SNSやメディアを通じた認知が広がり、深刻な状況に直面している若者が増えたことが挙げられます。多くの相談者が「家に帰れない」「今日泊まる場所がない」といった緊急かつ深刻な状況にあります。

支援には一人あたり平均352万円がかかる中、急増する相談者に対して財政的・人的リソースが逼迫している状況です。支援体制は常に限界に迫っており、持続可能な支援体制の構築が急務となっています。

持続可能な支援のための寄付キャンペーン



このような厳しい現状を受け、サンカクシャでは2023年6月5日より、継続的な市民寄付者「マンスリーサポーター」100人を募るキャンペーンをスタートしました。現在の年間予算の多くは単発の寄付や助成金に依存しているため、長期的に支援を行うためには多様な市民からの寄付が必要です。この取り組みでは、特定の大口資金に依存せず、みんなが少しずつ支えることで、支援の公共性と安定性の向上を目指しています。

サンカクシャは若者たちが自立するためだけでなく、「休む」や「遊ぶ」といった自立前の段階も大切にし、寄り添いながら支援するモデルを実践しています。このモデルを支えるためには、継続的な寄付者の存在が不可欠です。

取材およびキャンペーン参加について



サンカクシャは、今後も孤立した若者たちに寄り添い、共に歩む支援活動を続けていきます。報道関係者の皆様には、現場の拠点見学や支援を受けた若者への取材も受け付けており、希望に応じた匿名取材も可能です。また、支援活動に興味のある方は、ぜひ「マンスリーサポーター」への参加をご検討ください。

キャンペーンは2025年6月5日から2025年10月31日まで実施されています。詳しくは以下のURLをご覧ください。

マンスリーサポーター募集キャンペーン

サンカクシャは、親や身近な大人を頼れない若者が自立するための支援を行う団体です。「居場所」「住まい」「仕事」の3つの柱で、若者に寄り添い、彼らが社会との繋がりを持ち、自分らしい生活を送るためのサポートを提供しています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人サンカクシャ
住所
東京都豊島区上池袋4-35-12 3階
電話番号

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