『今年の漢字』開催
2025-10-01 10:15:21

伝承される一字、30周年を迎えた『今年の漢字』発表の季節が到来

『今年の漢字』が迎える30年の歩み

公益財団法人日本漢字能力検定協会が主催する「今年の漢字」が、2025年に30周年を迎える。この記念すべき年に、全国から今年の世相を反映した漢字を募集する。「今年の漢字」は1995年に初めて行われて以降、毎年世の中で起こった出来事を象徴する一字が選ばれ、清水寺で発表されてきた。

初の募集は1995年、最も選ばれた字は「震」。それ以降、2024年までの30年間には、合計23の漢字が選出されてきた。その中には、「金」が5回、「災」「戦」「税」が2回選ばれるなど、偏りが見えることもあった。

平成と令和の漢字の変化
平成時代(1995~2018年)で最も多く選ばれた漢字は「乱」であり、16回にわたりトップ10入りを果たしている。一方、令和時代(2019~2024年)では「変」が最も多く、変化を象徴する字として6年間でトップ10に名を連ね続けている。これらの漢字に込められた意味は、年によって異なるものの、いずれもその時代の変化や流行を反映している。

特別展示も開催
30周年を記念し、特別展示が行われることも大きなトピックだ。かつて選ばれた漢字が描かれたレプリカが、ゆかりの地で展示される予定だ。たとえば、1997年にはJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」で「倒」が展示され、今年のサッカー日本代表の活躍を祝う意味も込められている。さらに、2024年には大谷翔平選手の活躍を背景に「金」が岩手県奥州市で展示されることも決まっており、地域に密着した意義深い展示となる。

これらの展示は、国民がどのように国や自己を見つめているのかを改めて考える機会を提供してくれる。

『今年の漢字』と過去の出来事
これまで選ばれてきた漢字は、私たちの生活や社会の出来事に直接結びついている。たとえば、1995年には「震」が選ばれたが、それは阪神淡路大震災を受けたものである。さらに、サッカーW杯出場を決めた年には「倒」が選ばれるなど、スポーツ界との繋がりも見逃せない。

皆様の応募によって選ばれた「今年の漢字」がどのように発表され、私たちの心にどのように響いていくのか、その発表は11月1日から始まる。ここで選ばれる漢字は、時代の宿命ともいえる。今後、時代が進み、次第にどのような漢字が選ばれていくのか、その成長を見つめる楽しみが増えていくのだ。

是非、みなさんもこの機会に漢字の持つ力を感じ、自らの思いを込めた一字を応募してみてはいかがだろうか。選ばれた漢字が清水寺で発表されるその日を指折り日を数えて待ちたい。

2025年への期待
「今年の漢字」は、単なる文字の選定だけではなく、日本社会の縮図ともいえる。これからも、年々増す関心と共に、今後の展開を見守っていくことが重要だ。特に、国際情勢や自然災害、政治の情況など、さまざまな要因によって変化する日本において、漢字はその時を映し出す鏡であることを忘れてはいけない。

詳しい情報は公式サイトで
今年の漢字に関する詳細情報や過去の展示情報については、公式サイトをチェックしてみよう。


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日本漢字能力検定協会
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