「修復の練習」展
2025-05-01 13:31:08

アートでつなぐ多様な価値観「修復の練習」展が京都で開幕

アートでつなぐ多様な価値観「修復の練習」展が京都で開幕



2025年5月17日(土)から6月1日(日)まで、京都市にある京町家建築「The Terminal KYOTO」で、展覧会「修復の練習」が開催されます。本展は、発達障害者を中心としたマイノリティの人々が抱える社会的孤立や孤独をテーマにし、彼らの価値観を社会に浸透させることを目指す「オールマイノリティプロジェクト」に連動して行われます。

本展の主旨は「ちがいと共に生きる——アートから想像する他者とのつながり」です。約92年の歴史を持つ京町家の空間で、他者との関わりやコミュニケーションの重要性を再認識させてくれる作品が展開されます。ここでは「壊さない」という理念よりも、「壊れたものを修復する」ことの重要性が探求され、観客が分かり合えなさを共に越えていく経験を得ることができます。

「修復の練習」展の開催情報


  • - 会期: 2025年5月17日(土)~6月1日(日)
  • - 時間: 9:30 - 18:00(会期中無休・入場無料)
  • - 会場: The Terminal KYOTO
  • - アクセス: 京市営地下鉄「四条」駅から徒歩6分、阪急「烏丸」駅から徒歩10分

参加作家には、播磨みどり、猪原秀陽、佐々木萌水、𡧃野湧、山本高之が名を連ねており、彼らの作品が「ズレ」や「分断」に対してどのようにアートで応えるのかが見どころの一つです。キュレーターの金澤韻氏は、本展を通じて「こうであるはず」という固定観念を見直すことの大切さを訴えています。

オールマイノリティプロジェクトの背景


オールマイノリティプロジェクトは、数多くのマイノリティが社会においてどのように孤立を避け、よりフェアな環境を作り出すかに焦点を当てた取り組みです。特に、発達障害の人たちの視点をマジョリティの価値観に浸透させるための研究開発が行われています。このプロジェクトは、障害を持つ人々が抱える精神的負担の軽減を目指しており、アートを介してそれらの問題に対処する機会を提供します。

見どころとアート作品


本展では、現代美術作家による作品が多数展示され、参加するアーティストたちはそれぞれが独自の視点で「壊れたものを修復する」ことをテーマに取り組んでいます。例えば、播磨みどり氏の作品は、印刷メディアの視点を活かした紙の立体やインスタレーションで、身体の移動やアイデンティティの多様性を表現しています。

猪原秀陽氏は、自身の漫画を通して発達障害者の視点を描写し、彼の作品は彼らの経験を広く理解へと導く役割を果たしています。佐々木萌水氏は、金継ぎや呼び継ぎをテーマにした作品で、時間の連続性を探求し、文化の再生を試みています。その他の作家たちも、分断を受け入れ、共に生きるためのアートを展示します。

関連プログラム


展覧会期間中には、トークイベントも開催される予定です。5月18日(日)午前4時から6時まで「ズレを合わせつつ 〜『修復の練習』を語る〜」というテーマで、専門家たちが議論を交わします。

この展覧会は、アートを通じて他者との関係をただ築くのではなく、壊れたものを修復し、新しい関係性を生み出すための大切な機会です。ぜひこの機会に、アートの力で多様な価値観を理解し、他者とのつながりを探求してみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
株式会社コダマシーン
住所
京都府京都市下京区六軒通高瀬川筋東入ル早尾町315番地3
電話番号

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