カーブジェン、ホワイトペーパーを発表
カーブジェン株式会社は、最新のホワイトペーパー「固体培地における細菌増殖の定量的測定 ― ハイ・スループット微生物学のための自動コロニー表現型解析技術の進展 ―」を公開し、科学研究の現場における自動化技術の重要性を訴えています。これにより、微生物工学や合成生物学における研究が飛躍的に進むことが期待されています。
ホワイトペーパーの主な内容
このホワイトペーパーは、従来の寒天プレート培養法における手動での定性評価の限界を乗り越え、自動化されたモニタリングシステムの利点を詳述しています。具体的には、カーブジェンが開発したBacterial Growth Monitor(BGM)が紹介されており、このデバイスは透過光センサーと高時間分解能の画像解析技術を融合させたもので、数細胞レベルの微小コロニーの形成をリアルタイムで検出することが可能です。
自動化技術の進展
この新しいホワイトペーパーでは、固体培養法の重要性や従来のCFUアッセイの限界が説明されており、自動化技術によって得られる定量的なデータ解析の可能性が掘り下げられています。これにより、動的なデータを収集する能力が高まり、「ラグタイム」や「増殖速度」などの具体的な育成情報が把握できるようになりました。
成果の具体例
カーブジェンの自動化技術を利用することで、成長の初期段階を迅速に検出し、アッセイにかかる時間の短縮が実現されています。さらに、高解像度データと機械学習技術を組み合わせることで、フェノミクスの強化にも寄与しています。こうした進展は、微生物工学や抗生物質の探索において大きなメリットをもたらすでしょう。
企業のビジョン
カーブジェンは、AIとバイオ技術を相互に融合させたライフサイエンス分野でのDXソリューションを追求しています。これにより、研究開発の現場における知識の共有や業務の自動化を進め、さらにデータ駆動型の研究プロセスの革新をサポートすることを目指しています。
今後の展望
同社は、画像解析AIや研究支援AIと連動したホワイトペーパーシリーズを継続的に発信することで、研究コミュニティに向けた支援を強化していく計画です。特に、データの統合により薬剤耐性(AMR)問題などのグローバルな課題への解決にも貢献する姿勢を示しています。
カーブジェン株式会社について
カーブジェンは、2021年3月に設立され、東京都渋谷区を本社に構える企業です。自動化技術を駆使したプログラム医療機器(SaMD)の承認取得を進めると同時に、ライフサイエンス分野での診断支援や研究効率化に取り組んでいます。また、AI技術を使って医療従事者や研究者間の結束を強化し、オープンイノベーションを通じた未来の医療共創を目指しています。
詳しい情報はカーブジェンの公式サイトにてご確認いただけます。