2024年度日販図書館選書センター年間選書ランキングのご報告

日本出版販売株式会社（日販）が運営する日販図書館選書センターが、2024年度の年間選書ランキングを発表しました。これは、来場した学校図書館関係者により、様々な図書が選ばれるイベントで、セット部門、単品部門（小学校）、単品部門（中学校）の3つのカテゴリーに分かれています。

各部門のランキング発表

1. セット部門

セット部門で栄えある第1位に輝いたのは、汐文社から発行された『これはなんのつぼみかな』です。この本は、花のつぼみを4巻に分けて紹介しており、特に2024年が小学校教科書改訂年度であることから、「つぼみ」や「ロボット」といったテーマに関連した図書が多く選ばれました。

第1位受賞のコメント

汐文社の担当編集者は、「数多くの『つぼみ』関連書の中で、弊社のシリーズが選ばれたことを大変嬉しく思います。子どもたちの植物への興味を引き出し、学習のサポートができることを願っています。」とコメントしています。

2. 単品部門（小学校）

小学校部門の単品ランキングでは、『みんなが知りたい！宝石のすべて』が第1位を獲得しました。この本は、宝石の美しさや成り立ちを楽しく学べる内容となっており、子どもたちに大人気です。

第1位受賞のコメント

メイツユニバーサルコンテンツの企画担当者は、「美しい宝石の色や輝きの秘密を伝えつつ、楽しんで学べる本を目指しました。読者の皆さんが読書の楽しさに気づいてくれると嬉しいです。」とのことです。

3. 単品部門（中学校）

中学校の単品部門第1位には、河出書房新社の『私が鳥のときは』が選ばれました。この作品は中学生の特別な夏を描いた青春小説であり、氷室冴子青春文学賞の大賞を受賞していることでも話題になっています。

第1位受賞のコメント

著者の平戸萌さんは、「多くの方に本書を選んでいただき光栄に思います。中学生という特別な時期に、主人公たちとの共感を通じて何かの助けになれれば幸いです。」と語っています。

日販図書館選書センターの展示内容

日販図書館選書センターでは、小中学校の子どもたち向けに約3万冊の図書を揃え、図書館関係者が実際に本を手に取って選書できる場所として機能しています。今回選ばれた図書はもちろん、新刊本も多く展示され、新しい本との出会いの場が提供されています。来場された方は、気に入った図書をその場で発注することができ、選んだ本のリストを持ち帰ることも可能です。

専門知識を備えたコンシェルジュが常駐し、訪れた方々の要望に応じた選書の提案や他校での成功事例を紹介し、それぞれのニーズに合わせたサポートをしています。