オリンパス、相模原物流センターで自動梱包機を稼働
オリンパス株式会社は、神奈川県相模原市にある相模原物流センターにおいて、段ボール製造大手・レンゴー株式会社が手掛けた高さ可変自動梱包機「J-RexS(ジェイレックス)」の本格稼働を始めました。この取り組みは、倉庫自動化プロジェクトの一環として進められており、梱包作業の効率化と出荷サイズの最適化を目的としています。
自動梱包機の特長
「J-RexS」は、日本製の自動梱包機として、段ボールケースのサイズを自由に設計し、梱包する商品の高さに応じた切断・封かんを行うことができます。この機械は刃物を使用せず、世界初の段ボール切断技術を採用しているため、資材の使用量を最低限に抑えることができ、輸送コストの削減にも寄与しています。
さらに、梱包後の箱のサイズや重量を自動で測定し、そのデータを瞬時に運送会社へ送信するシステムも導入されています。これにより、荷受け時の測定作業が不要となり、作業全体の効率も改善されます。
導入による期待効果
この新しいシステムの導入により、以下のような効果が期待されています:
- - 出荷容積の圧縮:貨物の輸送サイズが最適化され、トラックの台数を削減。これにより、より多くの貨物を運ぶことが可能になります。
- - 梱包作業の効率化:従来は人手によって行われていた梱包作業の一部が自動化され、作業スピードが向上します。
- - 輸送業務の効率化:物流業者とのリアルタイムなデータ連携が強化され、出荷作業の精度が向上します。
- - 環境負荷の低減:従来使用していた段ボールの種類を12種から4種に絞り、資材費用の削減にも繋がります。
倉庫自動化プロジェクトの経緯
オリンパスは2019年から倉庫の自動化プロジェクトを進めてきました。ロボット倉庫や自動倉庫を導入し、最先端の設備を整えてきた結果、今回の自動梱包機の本格導入に至りました。この計画の完結により、2023年比で出荷する貨物容積を17%も削減する目標が立てられています。また、トラック台数の削減や作業時間の短縮も図られ、運輸業界の「2024年問題」解決へと向けた効果が期待されます。
オリンパスの企業理念
オリンパスは、「私たちの存在意義」として世界の人々の健康と安心を実現することを掲げています。医療従事者と協力し、病気の早期発見や低侵襲を可能にする革新的なソリューションを提供し続けることで、医療の水準向上に貢献しています。創業から100年以上、同社は今後も社会に貢献し続けるための製品を提供していく所存です。詳しくはオリンパスの公式ウェブサイトや、公式X(旧Twitter)をご参照ください。