AMBL、NTT「tsuzumi」開発支援
2024-06-26 14:44:06

AMBL、NTTのLLM「tsuzumi」開発サポート契約を締結 - 生成AIの社会実装拡大へ

AMBL、NTTのLLM「tsuzumi」開発サポート契約を締結 - 生成AIの社会実装拡大へ



AIを駆使したDX推進を支援するAMBL株式会社(本社:東京都品川区)は、NTTが開発した大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」の開発サポート契約をNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と締結した。

AMBLは、ChatGPTの登場以前から、企業向けに自然言語処理や画像生成技術を用いた支援実績を持つ。100名以上のAIスペシャリスト集団を擁し、生成AI導入による生産性向上や業務効率化を推進している。

今回の契約により、AMBLはNTTの自然言語処理技術の研究成果である「tsuzumi」の商用サービス開始に伴い、テクノロジーサポーターとして参画。両社は生成AIの社会実装拡大に向けて連携を強化していく。

テクノロジーサポーター参画の経緯



AMBLは2019年からAIスペシャリスト集団として、企業のDX推進を支援してきた。ChatGPT公開後も、いち早く生成AIの利活用に着手し、社内業務効率化のための「AMBL-Chat」導入や、マイクロソフト社が推奨する「Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ」の賛同パートナー参画など、生成AIを活用したDX支援に関するナレッジを蓄積してきた。

これまで、NTTグループ各社とはIT技術サポートやエッジAIプラットフォームなど、多くのサービスを共創してきた。AMBLの生成AI利活用への取り組みにも関心を寄せ、2023年11月にNTTが「tsuzumi」開発を発表したタイミングで、今回の開発サポート契約に至った。

NTT版LLM「tsuzumi」について



「tsuzumi」は、NTTが研究開発を進める大規模言語モデル。英語と日本語に対応し、1GPUでの推論動作を実現。視覚や聴覚といったモーダルにも対応し、特定の業界や企業組織に特化したチューニングが可能。NTTグループは2024年3月に「tsuzumi」を用いた商用サービスを開始した。

開発サポート契約締結について



NTT Comスマートワールドビジネス部担当部長 木村昭仁氏は、多くの企業や自治体から「tsuzumi」に関する相談が寄せられていることを説明。新たな価値創出、業務効率化、セキュリティ・運用負荷軽減など、DX推進の幅広い課題解決に向けて、AI技術知見を持つAMBLの参画に至ったと述べた。

AMBLは20年以上、NTTグループ全体のIT技術をサポートし、AI分野においても多くのサービスを共創してきた。製造、自治体、金融など機密性の高いデータを扱う業界を含め、幅広い業種のお客様のDXを推進してきた実績を持つ。

木村氏は、AMBLとの連携強化により、お客様の業務効率化、DX推進、新たな価値創造、顧客体験の高度化に向けた取り組みを加速させる意向を示した。

AMBL株式会社について



AMBLは、AI活用を得意とするDXプロフェッショナル集団。AIを軸足に、クラウドネイティブ、UXデザイン、マーケティングといった事業領域を持ち、総合的にDXを支援する。

AMBLとNTTの連携が加速させる生成AIの未来



AMBLがNTTのLLM「tsuzumi」の開発サポート契約を締結したことは、生成AIの社会実装を大きく前進させる一歩と言えるだろう。

AMBLは、ChatGPT登場前からAI分野で実績を積み重ねてきた企業であり、生成AI導入による業務効率化や生産性向上を支援してきた。NTTは、長年の自然言語処理技術研究に基づき、日本語・英語に対応し、特定の業界や企業組織へのチューニングが可能な「tsuzumi」を開発した。両社の強みを融合することで、生成AIの利活用をさらに推進し、さまざまな業界における課題解決に貢献していくことが期待される。

特に注目すべき点は、AMBLが持つAI技術知見と、NTTの基盤技術を組み合わせることで、企業が抱えるセキュリティや運用負荷に関する課題を解決できる可能性があることだ。機密性の高いデータを取り扱う企業においても、安心して生成AIを活用できる環境が実現すれば、ビジネスの革新が加速すると考えられる。

また、AMBLは顧客体験(CX)や従業員体験(EX)の向上、運用サポートなど、幅広いソリューションを提供している。これらのノウハウと「tsuzumi」を組み合わせることで、顧客満足度向上や従業員エンゲージメント強化に貢献する可能性も高い。

今回の契約は、生成AIが社会に浸透し、人々の生活やビジネスをより豊かにするための重要な一歩となるだろう。今後、AMBLとNTTの連携がどのように生成AIの未来を形作るのか、注目していきたい。

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