東京都合唱連盟が陥った苦境と支援の呼びかけ
東京都合唱連盟は、合唱文化の重要性を認識し、これを持続するための資金を集めるためにクラウドファンディングを実施しています。この動きは、合唱活動の場を維持し、次世代につなげるための重要な一歩です。
クラウドファンディング実施の背景
この連盟は、東京都合唱コンクールやおかあさんコーラスフェスティバル、東京都合唱祭など、多数のイベントを毎年企画・運営しています。しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響で、予定されていた3つの大規模イベントが中止となり、やむを得ず一部イベントが開催されましたが、参加者数は前年の88%減という厳しい結果に終わりました。この年は825万円の赤字決算に見舞われ、2021年も不安定な状況が続き、さらなる減収が見込まれています。
合唱連盟は、「合唱は人類の歴史や文化の中で欠かせない存在であり、これを絶やしてはならない」との信念を持ち、活動を続けることの重要性を強調しています。そのため、このプロジェクトを通じて財源を確保することに至りました。
クラウドファンディングの詳細
このクラウドファンディングは、2021年8月4日から12月1日までの期間で行われ、目標金額は800万円に設定されています。返礼品には、合唱の未来をつなぐCD『私たちの歌のキセキ』が含まれ、コロナ禍だからこそ響かせたい合唱音源が収録されています。デザイナーのはるこねこ氏による美しいジャケットデザインも一つのポイントで、全10種類を並べると道のように連なるユニークな構成になっています。
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他にも、2022年度東京都合唱連盟主催事業へのご招待券や、合唱レッスンの無料権も用意されています。
東京都合唱連盟の概要
東京都合唱連盟は、1946年に設立された歴史のある団体で、現在約400団体が加盟しています。合唱音楽の普及と発展のために活動しており、一般社団法人全日本合唱連盟にも属しています。連盟の理事長は清水敬一氏が務め、その拠点を東京都中央区築地に構えています。
これまでにも多くの合唱活動を通じて、地域と人々をつなげてきた東京都合唱連盟。現在の困難な状況を乗り越え、合唱文化を再活性化させるため、私たちも支援の手を差し伸べることが求められています。
連絡先・関連リンク
合唱文化の灯が消えないように、今こそ一緒に支援の輪を広げていきましょう。