高卒新卒者向け求人市場、活況続く!平均月給19万円超え、情報通信・事務・製造が人気に
2024年度の高卒新卒者向け求人の平均月給が前年比8,779円増額し、192,485円に達したことが、高校生向けの求人票管理サービス「Handy進路指導室」を提供するハンディ株式会社の調査で明らかになった。
同社によると、全国の高校の約23%にあたる1,300校が「Handy進路指導室」を導入しており、就職希望の高校生の50%以上が同サービスを利用しているという。
今回の調査は、全国100万枚以上の求人票データを基に行われた。その結果、前年と比較して平均給与が約8,800円改善し、若年者に対する求人企業の高い期待を確認できた。24年度も「超売り手」の求人市場が継続されると予想され、さらなる改善が見込まれる。
高校生向け求人の業種別平均給与
高校生向けの求人票に記載されている平均給与は、全国平均で23卒向けの183,706円から24卒向けの192,485円に到達した。業種別では、「建設/建築/土木」が最も高く、20.6万円と20万円台の大台を超えた。近年、現場の施工監督者など、実務を取り仕切る専門職の確保の必要性が高まっていることが影響していると考えられる。
その他、「農林水産業」、「接客サービス」、「建設/建築/土木」の伸びが顕著だった。
高校生向け求人の業種別社数割合
高校生の新卒者採用に積極的な企業は、「生産/製造」、「建設/建築/土木」、「事務」の3業種が目立つ結果となった。従来から「製造・建設」は採用に積極的であったが、どの業種も採用活動を本格化させており、今年度は24年問題に直面している「運輸/物流」業界からの求人社数の増加が見込まれる。
大学生の新卒市場との違いとして、「情報通信」、「金融」業界からの求人社数がまだ少ないことが挙げられる。
業種別の高校生がよく見る求人
就職を希望する高校生がよく調べている求人を、1求人票当たりのページ閲覧数で集計した結果、トップ3は「情報通信」、「事務」、「生産/製造」となった。「情報通信」業界は、求人社数は少ないものの、生徒からの注目度が高く、人気の職種であることが分かる。また、「情報通信」業界は、他業種と比べ年間休日日数が多く、生徒たちも雇用環境を重視していることが影響していると考えられる。
ハンディ株式会社取締役 前澤 隆一郎
「当社が提供する『Handy進路指導室』は、『手作業』と『紙の求人票』に依存してアナログだった高校の就職活動や進路指導を、無料でDX(デジタルトランスフォーメーション)しています。すでに全国1,300校以上で導入され、就職希望の高校生の約50%をサポートする、日本最大規模の高校生向け求人票管理システムとなりました。導入いただいた学校では、教員の働き方改革を実現しつつ、生徒も場所と時間にとらわれず、自由に就職活動ができるようになりました。求人企業は、遠方やコミュニケーションが取れていない学校であっても、画像や動画を用いたリッチな企業情報を送り届けることができるようになりました。当社では、さらに学校現場のIT化実現をサポートすることで、関係するすべての人たちを幸せにするDXを目指していきます。」
Handy進路指導室について
全国の高校の先生たちと一緒に作ってきた仕組みなので、学校の導入障壁がとにかく少ないのが特徴です。校内稟議でもスムーズに決裁が得られるように設計しています。
従来からの「学校紹介」の仕組みに準拠
学校は、導入費用・月額費用などは一切無料(求人企業様からの広告掲載料金などのスポンサー料で運営)
専用サーバ、専用アプリの追加インストールなども不要
生徒の個人情報や、求人情報などの二次利用無し
学校は、企業から受け取った求人票をPDF化して当社システムへアップロードするか、バーコードスキャナーで求人票を読み取るだけ(求人情報の一覧表への転記作業や、印刷・製本作業などの手作業をゼロにできる)
登録すると、学校専用の求人検索画面や、求人一覧表(エクセル)が利用可能
生徒へ紹介したい求人情報の選別も可能
学校が利用者アカウントを発行するので、部外者のアクセスは不可能
PC/スマホ/タブレットなど異なるデバイスでも利用可能
求人企業はスポンサーになって頂くことで、求人情報に加えてリッチな情報(写真や動画、添付資料など)を、学校指定で配信可能。自社の求人票の閲覧状況がリアルタイムに確認可能。
Handy進路指導室が実現した就職指導・就職活動のDX
Handy進路指導室ー高校向けサービスサイト
https://handy.school/
* Handy進路指導室ー求人企業向けサービスサイト
https://handy.school/for-recruiter
高卒新卒者向け求人市場、活況続く!平均月給19万円超え、情報通信・事務・製造が人気に:個人的な感想
今回の調査結果から、高卒新卒者向けの求人市場が活況であることが改めて明らかになった。平均月給が19万円を超え、前年比で8,779円も増額している点は注目に値する。特に建設業界では20万円を超える求人も出ており、若年層に対する企業の期待の高さがうかがえる。
高校生が良く見る求人では、情報通信、事務、製造がトップ3にランクインした点は興味深い。情報通信業界は、求人社数は少ないものの、生徒からの注目度が高く、人気の職種であることは、現代社会におけるIT技術の重要性を示していると言えるだろう。
また、Handy進路指導室が提供するサービスは、高校生の就職活動や進路指導を大きく変える可能性を秘めていると感じた。従来の手作業中心のアナログなプロセスから、デジタル化された効率的なシステムへと移行することで、教員の負担軽減や生徒の利便性向上を実現できる。
さらに、求人企業にとっても、遠方の学校に対してもリッチな企業情報を届けられる点は大きなメリットとなる。このようなサービスの普及によって、より多くの高校生が自分の将来についてしっかりと考え、最適な進路を選択できるようになることを期待したい。
一方で、今回の調査結果からは、大学生向けの求人市場と比べて、情報通信や金融業界からの求人社数が少ないという課題も浮かび上がってくる。今後、これらの業界においても、高卒の新卒者に対して積極的に採用活動を行っていくことが重要となるだろう。
全体として、今回の調査結果は、高卒新卒者向けの求人市場が明るい兆しを見せていることを示している。今後、より多くの企業が、高卒の新卒者を積極的に採用し、育成していくことを期待したい。