農業生産性管理システム『AGRIOS』がIT導入補助金支援事業者に認定

農業生産性向上への新たな一歩

株式会社ファームオーエスが提供する農業の生産性管理システム『AGRIOS（アグリオーエス）』が、経済産業省のIT導入補助金支援事業者に認定されました。この認定により、農業生産者はAGRIOSを導入する際のコストを大きく削減できるようになり、農業のデジタル化が加速することが期待されています。

AGRIOSとは？

AGRIOSはクラウド型の生産性管理システムで、農業の生産性や労務生産性を効率的に管理します。開発を手がけたのは、トマト生産者である井出寿利氏。彼は、自身の農業経験をもとに生産量や雇用管理の効率性向上に特化したシステムの開発に取り組み、5年間の努力を経てAGRIOSを誕生させました。これは、農業の現場で「なぜ人が増えると効率が下がるのか」、「どうすれば効率を上げられるのか」といった課題を解決するための取り組みの一環です。

AGRIOSの特徴的な部分は、単なる生産管理ツールではなく、農業とITを融合させたシステムである点です。このシステムは農業の効率化のみならず、データ分析を通じて農業経営全体の最適化を図ります。

どのようにコスト削減が実現？

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITを活用することで業務を効率化し、生産性を向上させることを目的とした補助金制度です。AGRIOSを導入すると、経費の1/2以下が補助され、A類型では最大150万円、B類型では最大450万円が受け取れます。これにより、農業経営者は導入ハードルを大きく下げることが可能になります。また、導入後はコスト削減効果が期待でき、会社全体の経営資源を効率的に使用できるようになるでしょう。

ファームオーエスは、AGRIOSの導入を希望する企業向けに、導入コンサルティング、設定、運用マニュアル作成、導入研修、保守サポートをパッケージ化して提供します。これにより農業経営者は、農業の現場に最適化されたITツールをよりスムーズに導入できる環境が整います。

農業の未来を見据えて

ファームオーエスは、AGRIOSを通じて農家と企業、さらには地域間のつながりを強化し、農業経営の生産性向上に貢献しています。全国の農業経営者と横のつながりを持ち、ビッグデータを活用したサービスの展開、パートナーシップの構築、さらには販売網の共有を推進しています。これにより、農業の効率を高めつつ、持続可能な発展を目指します。また、2025年には3,000件の農業経営者を横につなぎ、優良農業経営モデルをFC化するビジョンを掲げています。