安全なスポーツを目指して
2022-08-08 12:42:19
S.C.P. Japanが安全なスポーツ環境を築くための取り組みを開始
「スポーツは誰でも楽しめるものであるべきだ」という理念のもと、一般社団法人S.C.P. Japanが新たにスポーツにおけるセーフガーディング事業を立ち上げました。これは、子どもから大人までが安全にスポーツを楽しむための重要な取り組みであり、特にスポーツに関連する人権を守るための一環です。
S.C.P. Japanは、スミセイコミュニティスポーツの支援を受け、2022年度から2023年度にかけて二年間のプログラムを実施します。このプログラムでは、スポーツの現場が抱える問題、特に指導者と参加者との力の差や、閉ざされた環境が生む暴力やハラスメントについて考察し、具体的な解決策を講じることを目指します。すでに多くの独立した研究や国際的な機関による報告が、スポーツ界における人権侵害の問題を指摘している中で、この施策は特に意義深いものです。
国際オリンピック委員会(IOC)やその他の国際的なスポーツ団体からも、セーフガーディングポリシーの策定が求められています。これらのポリシーは、スポーツ環境をより安全で快適なものにするための指針として機能します。また、毎年8月8日は「安全なスポーツの日」と定められ、スポーツ界における安全と安心を通じて広く啓発活動が行われています。
2022年度における第一段階では、セーフガーディング研修を実施し、その基盤となるカリキュラムを開発します。研修は、スポーツ組織に従事する多様な方々を対象に行われ、セーフガーディングの理念や実践方法を学ぶ場となります。2023年度には、この研修に基づき、より多くの競技団体やプロスポーツチーム、地域のスポーツクラブへの指導を行う予定です。
具体的には、2022年7月20日に開始された4回シリーズのセーフガーディング研修が、25名の受講者と共に進行中です。この研修では、国際的に著名なセーフガーディングの専門家、ロンべ・ムワンブワ博士が講師を務め、具体的なスキルと知識を受講者に提供しています。
研修の中で、ムワンバ博士は「安全性確保は、文化や社会の根幹をなすスポーツを楽しむための欠かせない要素である」と語り、私たち一人ひとりが直面する問題から目を背けず、積極的に行動しようと呼びかけています。
S.C.P. Japanは、今後もセーフガーディングを推進することで、安全で公平なスポーツ文化を継続的に構築していく方針です。2020年の設立以来、「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンを掲げ、障がい、ジェンダー、LGBTQ+、国際協力といったテーマで多様な団体と連携しながら活動を行っています。
公式ホームページでは、S.C.P. Japanの活動内容やセーフガーディングポリシー、過去の研修事例に関する情報が公開されています。私たちが目指す「安全なスポーツ環境」の実現に向けて、今後もさらなる努力を重ねていく所存です。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 S.C.P. Japan
- 住所
- 千葉県柏市若柴178-4 柏の葉キャンパス148街区2 ショップ&オフィス棟 6F
- 電話番号
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090-9974-1012