子ども見守りシステム
2021-11-16 10:00:12

子どもたちの安全を守る新技術、実証実験開始

広がる子ども見守りの取り組み



近年、日本国内では園児の安全や健康に関する問題が増加しており、この課題に対して新たなアプローチが必要とされています。特に、園バス内での事故など、悲劇的な出来事が相次いでいることから、保育現場では「ヒューマンエラーを減少させるためのシステム」が求められています。そこで、株式会社ハイフライヤーズと凸版印刷が手を組み、革新的な命を見守るための実証実験を開始しました。

実証実験の背景


この実証実験は、2021年10月18日から2021年11月12日まで、千葉県の「キートスチャイルドケア新田町」と「キートスチャイルドケア桜木」で行われました。主な目的は、園児の位置情報とバイタルデータを活用して、より安全で健康的な保育環境を実現することです。

凸版印刷は、Bluetooth技術を駆使した「ID-Watchy®」という機器を提供。このシステムでは、位置情報をリアルタイムで追跡し、ネットワークカメラによって園児の動態を可視化することができます。また、「ID-Watchy® Bio」に連携されたリストバンド型生体センサー「MEDiTAG®」が、心拍数や転倒、ストレスレベルなどのバイタルデータを計測できるため、前触れのなかった健康状態の変化に対する迅速な対応が可能です。

実験の成果


実験を通じて、園児の保育中におけるストレスレベルや脈拍を把握することができ、急な健康不良の早期発見に寄与しました。このように、バイタルデータを用いた見守りが有効であることや、転倒とその原因についての理解が深まったことは、今後の保護対策に大きな成果と言えるでしょう。

特徴的な技術


1. 居場所の可視化: 行動をモニターすることで、登園中の園児の安全を確保できます。
2. 健康状況の把握: 「MEDiTAG®」の使用により、ストレスや心拍数を測定し、健康状態が一目でわかります。

今後の展開


ハイフライヤーズと凸版印刷は、この実証実験の結果をもとに、さらに多くの施設への導入を検討しています。2022年度には、千葉県内にある「キートスチャイルドケア・ベビーケア」13園への普及を計画しています。それに続き、自治体や企業との連携を視野に入れた展開も考えられており、小学校進学後の子どもたちの安全を守る用途への拡大が期待されます。

このシステムの導入により、まさしく地域全体で子どもを見守る体制が整うと共に、いじめや虐待に対する抑止力としても機能するでしょう。特に、政府が創設を進める「こども庁」が目指す「切れ目のない子ども中心の社会づくり」への貢献も期待されています。

終わりに


今後、ハイフライヤーズと凸版印刷が実施する取り組みが、地域社会全体に広まり、より多くの子どもたちの命が守られることを願っています。子どもたちの未来が安心して育まれる社会を実現するために、さらなる技術革新と連携が求められています。

【会社概要】
株式会社ハイフライヤーズ(公式サイト)は、千葉県で認可保育園を運営し、保育業界のDXを推進。今後も人とのつながりを大切にし、子どもたちやその家族に寄り添う保育を目指します。

会社情報

会社名
株式会社ハイフライヤーズ
住所
千葉県千葉市中央区登戸1-26-1 朝日生命千葉登戸ビル10階
電話番号
043-301-2633

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