バイオ炭と農業
2025-02-20 12:02:22

バイオ炭で農業振興と脱炭素化へ、庄内こめ工房が新たな挑戦

バイオ炭で新たな時代の幕開け



最近、環境問題への関心が高まる中、「バイオ炭」を用いた新たな取り組みが注目されています。野村證券株式会社と株式会社庄内こめ工房が業務協力に関する覚書を締結し、それによって脱炭素推進や農業振興を目指す取り組みがスタートしました。これにより、地域経済の活性化と持続可能な農業の実現を図る方向性が明確になっています。

バイオ炭とは



バイオ炭は、農業用廃棄物や生物資源を高温で焼成―炭化することで生まれる有機物です。これを土壌に施用すると、土壌の質や栄養価を向上させるほか、土壌中に炭素を貯留することで、温室効果ガスの削減にも寄与します。こうした特性から、バイオ炭は「ネガティブエミッション技術」としても注目されており、今後の地球環境に貢献する可能性を秘めています。

業務協力の具体的内容



庄内こめ工房は、山形県庄内地域に位置し、農業後継者による米作りの推進に取り組むグループです。2025年3月から、これまで廃棄されていたもみ殻を再利用し、バイオ炭の製造を開始する予定です。このプロジェクトでは、半径30km圏内のもみ殻を収集して炭化し、農地に施用します。これにより、化学肥料の一部が削減されるほか、地元の資源を活用した循環型の農業を目指すことができます。

サステイナブルな未来に向けて



野村証券は、過去10年間に渡りフード&アグリ分野の産業支援を行ってきました。2024年4月にはサステナブル・イノベーション事業開発グループを設置し、本プロジェクトを含む様々な社会課題解決に向けて活動を強化します。具体的にはカーボンクレジットの活用や、他産業との連携を進めることで、さらなる温室効果ガス削減を目指します。

本プロジェクトの成果を見守る



本プロジェクトは、脱炭素だけでなく、持続可能な循環型経済の実現にも寄与します。庄内こめ工房は、米や小麦などの生産品目にバイオ炭を活用し、地域農業の振興に繋げる狙いがあります。さらに、2025年3月には炭化装置の現地見学会を予定しており、多くの人々にこの取り組みを理解してもらう機会を提供しています。

まとめ



今後も野村グループは「金融資本市場の力で、豊かな社会を実現する」という理念のもと、持続可能な社会の構築に努めていきます。バイオ炭を通じた脱炭素推進と農業振興は、地域社会に希望をもたらし、将来への新たな道を切り開く取り組みと言えるでしょう。


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会社情報

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野村ホールディングス
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