Triple Bottom Line、新たな照明デザインを発表
2024年4月16日から21日まで、イタリア・ミラノで開催されるミラノデザインウィークにおいて、デザインスタジオ「Triple Bottom Line」が新作の照明デザインを発表します。展示されるのは、光をテーマにした卓上照明「VISCUM」と、伝統工芸の技術を活かした吊り下げ照明「Potit」です。
イゾラデザインギャラリーでの出展
今回、Triple Bottom Lineは、COVID-19の影響を受けてしばらく展示が見送られていたイゾラデザインギャラリーに出展します。これは、歴史的な鉄道操車場の再開発プロジェクトで設立された拠点で、特に注目される集合体セクションでの発表となります。過去最大規模で復活するこのイベントは、デザイン界の注目を集めています。
VISCUMの特長
「VISCUM」は、光の持つ美しさを追求した卓上照明です。ここでは、質量を持たない光をいかにして具現化するかがテーマで、最小限の素材で作られるシンプルなデザインが特徴です。環境への配慮を表現するために、特別な素材を使うことなく、持続可能性を実現しています。特に、周囲の環境に自然に溶け込むようにデザインされており、光がもたらす繊細さを強調しています。
Potitの創造
一方、「Potit」は日本の伝統的な銅の技術をデジタル技術で再構築した吊り下げ照明です。従来、手作業で作られてきた銅素材の器の美しさを、コンピュテーショナルデザインによって現代的に再現しています。このプロダクトは、樹脂に含まれる再利用可能な銅を用いて3Dプリントされ、その上に独自の着色法が施されることで、まるで長い歴史を感じさせるような美しい発色を持っています。
デザインの哲学
Triple Bottom Lineの代表、柳澤郷司氏は、光と影の物語を作品に込めながら、工芸と工業の融合を目指しています。今回は、最新の技術を用いて伝統技術の美しさを再解釈し、デジタルアプローチで新たな価値を生み出しました。何気ない日常の中で、光がどのように存在するのかを考えさせられる作品となっています。
参加について
イゾラデザインギャラリーでの出展は、次のウェブサイトで確認できます:
Isola Design Gallery。
このように、Triple Bottom Lineが挑戦する新たな照明デザインは、環境への配慮と文化的な価値を兼ね備えています。光と伝統工芸の新しい形が、ミラノデザインウィークを通じてどのように表現されるのか、大いに楽しみです。