ホロラボと電通が挑む新時代のARアプリ！地理空間連動NFTの可能性とは

地理空間連動NFTで新しいAR体験を提供

株式会社ホロラボ（東京都品川区）と株式会社電通グループ（東京都港区）は、革新的なARアプリ「Spatial Curator」を共同で開発しました。このアプリは、最新技術である3D Gaussian Splattingを用いて、現実世界の特定の場所にデジタルコンテンツを配置し、ユーザーがそれを追体験できることを実現しています。

Spatial Curatorとその仕組み

ARアプリ「Spatial Curator」は、実際の空間に3Dコンテンツを配置することで、現実とデジタルの融合した体験を提供します。具体的には、ユーザーが特定の場所でアプリを起動すると、3D Gaussian Splatting技術によって生成されたデジタルオブジェクトが、その場に現れます。このとき、他のユーザーがそのコンテンツを体験するたびに、その制作に関わったクリエイターに自動的に報酬が分配される仕組みが組み込まれています。これは、スマートコントラクトを通じて実現され、技術的な発展とともにクリエイターのインセンティブ向上を図ります。

3D Gaussian Splattingは、動画や画像から高品質な3D場面を生成する技術であり、従来の手法に比べてよりリアルな表現が可能です。この技術を活用することで、ユーザーは制作時の環境や雰囲気をリアルに再現しながら体験することができます。

天候情報も活用した臨場感

このアプリでは、ユーザーが体験する際の環境を考慮し、天気APIを使用して当時の天候をリアルタイムで取得し表示します。例えば、特定の日に晴れていたのか、雨が降っていたのかを知りながらAR体験を楽しむことが可能です。このような工夫により、ユーザーはより深い没入感を得られるでしょう。

実証実験の実施とその意義

ホロラボと電通グループは、2024年7月に開催予定の「落合陽一サマースクール」において、このARアプリの実証実験を行います。このイベントでは、小中学生が制作した作品を、ARアプリを通じて他の参加者が追体験することができます。その際、スマートコントラクト技術により、作品の制作者には報酬が自動的に配布される仕組みとなっています。

この実証実験を通じて、若年層が新しいUGC（ユーザー生成コンテンツ）市場にどのように反応するのか、またAR技術が教育の現場に与える影響を検証することが目的です。新たな体験型学習の可能性が広がる中で、AR技術の活用が教育にどのように貢献できるのか、今後の研究に期待が高まります。

ホロラボの再定義する未来

ホロラボは、ARやVRなどのXR技術はもちろん、空間コンピューディングや3Dデータを活用した新たな体験を創造する企業です。目の前の体験から都市のデジタルツインの構築に至るまで、多岐にわたる技術で未来の可能性を探求し、楽しさや感動を提供することを目指しています。ひとたびAR技術が普及すれば、私たちの日常生活や教育、エンターテイメントはさらに豊かになっていくことでしょう。

今後も、ホロラボと電通グループの協力による新たな展開に注目です！