介護現場に新たな支え、ヤモリン転倒検知システムの誕生
高齢者が多く入居する介護や福祉施設では、少子高齢化に伴う人手不足が深刻化していることが懸念されています。特に、転倒事故への対応力が欠如しており、さらにCOVID-19の影響で人との接触が制限される中、施設内での高齢者の安全を確保するための新たなシステムが求められています。ここで登場するのが、mtes Neural Networksが提供する「ヤモリン転倒検知システム」です。
AIカメラによる転倒検知
このシステムは、株式会社関東サンガが運営する有料老人ホーム「あきる野翔裕館」にAIカメラを導入し、実証試験が始まりました。AIカメラを設置するだけで、転倒検知システムが簡単に導入できるのが特徴です。具体的には、カメラで収集した映像をもとにポーズドクターと呼ばれるAIが骨格変化を分析し、転倒の可能性を検知します。
システムの特徴
- - ネット接続のAIカメラ: 設置が簡単で、迅速に検知システムが導入可能。
- - プッシュ通知: 転倒が検知された際には、LINEやSlackで業務に携わるスタッフに即時通知が届きます。
- - 自動記録: 撮影した動画や静止画は自動的に記録・保存され、簡単に閲覧できます。
- - 追加センサーの導入: 緊急ボタンや各種センサーを追加して、より多機能なシステムとして活用できます。
- - 運用コスト削減: エッジAIが導入されているため、クラウドサーバーを利用せずに済み、運用コストが大幅に削減されます。
実証試験の様子
あきる野翔裕館の浅香誠一郎氏によると、このシステムは通報を受けた担当者が迅速に対応できる点が特に評価されています。「インカムで連絡を取り、近くにいるスタッフが様子を見に行くことができるので、迅速な対応が可能です。また、ケアマネジャーとも情報を共有すれば、施設内の様子を遠隔で確認してもらうことも可能になります」と述べています。
さらに、施設内では特にベッドに寝ている高齢者が転倒のリスクが高いため、今後は共有スペースだけでなく、個室への導入も視野に入れているとのことです。このような取り組みによって、高齢者がより安全に、安心して生活できる環境が整っていくことでしょう。
mtes Neural Networksについて
mtes Neural Networksは、IoTプラットフォーム事業やAI/IoTシステム事業の他、デバイスやモジュールの提供を行っています。また、ストック型サービス事業も展開しており、多様なサービスを提供しています。公式サイトでは詳細情報が掲載されているので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。
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まとめ
「ヤモリン転倒検知システム」は、介護施設における安全管理の新たな手段として期待されています。今後のさらなる展開が注目されます。