2023年10月7日、グローリー株式会社、株式会社東急ストア、伊藤忠食品株式会社の三社が、リテールメディア事業において協業を開始しました。この取り組みは、主にデジタルサイネージ広告を活用し、消費者に新たな購買体験を提供することを目的としています。
実際、グローリーと東急ストアは昨年の初めから4月までの間に、リテールメディアの実証実験を行っており、その結果が今回の協業にも大きく寄与しています。この実証実験では、店頭での来店促進を狙った広告や、来店客の年齢・性別に基づいたデータ分析が行われ、得られた結果として、広告を視聴した客の方が対象商品を訪問し、購入する率が高いことが明らかになりました。
具体的には、視聴した来店客は対象商品の売り場を訪れる割合が高いだけでなく、実際に購入する率も顕著に向上したのです。また、広告主は購買行動分析レポートを通じて、広告に対する投資効果をより明確に把握できるようになり、広告主側にも利点があることが確認されました。
今回のサービスでは、グローリーの認識技術を用いたAIカメラシステムを活用し、デジタルサイネージ広告を視聴した来店客の購買行動をより高精度で測定し、広告主に対して効果的な広告配信の提案が可能となります。さらに、デジタルサイネージ広告視聴率と売り場訪問率の関係を多角的に分析し、広告の価値を最大化することを目指しています。
グローリー、東急ストア、伊藤忠食品の三社は、それぞれの強みを生かしながら、効率的で最適な店舗づくりにも努めていく方針です。新たな購買体験を消費者に提供することで顧客満足度の向上を目指し、今後も継続的に取り組んでいくとしています。
このコラボレーションにより、消費者にとってはよりスムーズで充実した買い物体験が提供されることが期待されます。私たちの買い物スタイルが変わる瞬間が近づいているかもしれません。これからの展開が非常に楽しみです。