Polymakerの新しい挑戦、Fiberon™ PPS-CF10フィラメントの登場
3Dプリンター技術の進化に伴い、さまざまな新素材が登場していますが、今回、その中でも注目すべき新製品が発表されました。株式会社サンステラが、日本国内で発売を開始する「
Fiberon™ PPS-CF10フィラメント」です。これは、世界的に評価されるPolymakerブランドからの新しいエンジニアリング用フィラメントであり、高耐熱、耐薬品、難燃などの特性を有しています。
フィラメントの特徴
この製品の最大の特長は、
高性能な物性を持つ点です。PPS(ポリフェニレンサルファイド)基材にカーボンファイバーを強化材として添加することで、非常に高い強度と剛性を確保しています。実際のスペックとして、フィラメントは以下のような特性を持っています:
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寸法安定性: 高い寸法安定性により、複雑な造形物でも高精度を保つことができます。
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耐熱性・難燃性: 250℃以上の高耐熱性やUL 94 V-0相当の難燃性も備えています。これにより、厳しい環境下でも安心して使用できます。
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耐薬品性: 化学薬品に対する耐性が高く、産業用途に最適です。
3Dプリンターの利用拡大
近年、製造業における3Dプリンターの活用が加速しています。従来は試作段階のみに使われていた技術が、今では量産や補助具の製造にも使われるようになりました。この流れの中で、より高い性能を求めるユーザーからの支持を受けているのがFiberon™ PPS-CF10フィラメントです。
特に、耐熱や耐薬品性、寸法安定性が求められる用途には最適であり、これまで使用することが難しかった条件下でも3Dプリントが可能となります。
販売と価格
Fiberon™ PPS-CF10フィラメントは、2025年11月17日から日本国内で販売が開始されます。350gのフィラメントが税込で18,700円という価格で提供される予定です。ユーザーは、これをサンステラ3DモールやPolymakerストアで購入可能になります。
細部のスペックには、フィラメント径は1.75 mmで、推奨プリント温度は310°Cから350°C、印刷速度も最大300mm/sまで対応しています。これにより、様々な3Dプリンターでの使用が可能となります。
Fiberon™シリーズの魅力
Fiberon™シリーズは、Polymakerの新ブランドとして位置付けられています。短繊維ファイバーや金属粉が配合され、高強度・高剛性を実現したフィラメントです。このシリーズは、特に業務用途での安定性を重視しており、ユーザーは難しい調整をせずとも十分な造形が可能です。
また、今後Polymakerでは、そのフィラメントを「PolyLite™」「PolyMide™」などの既存シリーズと統合し、より利便性の高い製品展開を目指しています。
サンステラについて
株式会社サンステラは、3Dプリンター関連製品の専門商社であり、国内外での販売・サポートを提供しています。10年以上の実績があり、業界内でも高い評価を得ています。サンステラはPPSフィラメントをはじめとして、さまざまな高品質な素材を取り扱い、信頼できる3Dプリント環境を構築することを目指しています。
この新しいフィラメントの登場により、3Dプリンター市場への影響を期待しつつ、今後の展開にも注目が集まります。