森未来が提供する持続可能な木材コーディネートサービス
近年、環境問題が注目される中、持続可能な木材の普及が急務となっています。そんな中、株式会社森未来は新たに、持続可能に管理された森林からの木材関連製品を認証する森林認証材に特化したコーディネートサービスを発表しました。私たちが抱える木材に関する課題解決に向け、調達から加工、納品までの一貫したサポートを提供することで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献していきます。
森林認証材が求められる背景
日本では木材の生産が増加していますが、伐採後の植林が全国平均で約4割にとどまっているため、将来の森林資源確保が危惧されています。また、無断伐採といった違法行為も依然として続いており、森林管理の重要性がより一層求められています。このような背景から、適切に管理された森林から生産された木材を使用することが、持続可能な森林資源の利用促進につながるとされています。
課題と実態
ただし、森林認証材の流通にはさまざまな課題が存在しています。多くの認証取得業者は、必要に応じて初めて認証材を調達するため、常時扱うことができる業者は限られています。そのため、消費者にとっては、価格や納期が不明確であり、利用しにくい状況が生まれています。この結果、認証材の需要が減少し、業者が認証を取りやめるなどの負の連鎖が続いています。
また、サプライチェーンが途中で断絶することも課題となっています。森林認証材が最終消費者に届く過程で、流通が途切れることで本来の価値が失われることがあります。
森未来の解決策
このような課題に対処するため、森未来は、FSC®やSGEC/PEFCに対応した森林認証材コーディネートサービスを開始しました。全国200社以上の木材事業者とのネットワークを活かし、調達から加工、納品までを一括してサポートします。これにより、認証材の調達地域を拡大し、無垢材から合板まで幅広いニーズに応えることが可能です。
更に、認証材を使用した什器や家具、小物製作にも対応し、企業や消費者にとって利用しやすい選択肢を提供します。このサービスが実施されることで、急速に進む木材需要に対してもスムーズな供給体制が整い、持続可能な社会の実現が期待されます。
期待される成果
森林認証制度を推進することは、木材業界全体の持続可能性を高める重要な役割があります。FSCジャパンやSGEC/PEFCジャパンからも、新サービス開始に対する期待の声が寄せられています。持続可能な森林経営を進める中で、社会全体の森林認証材に対する関心がより一層高まることを目指しています。
総括
持続可能な資源を活用するための取り組みは、企業だけでなく、消費者も共に考えていく必要があります。森未来の新サービスは、持続可能な森林管理と木材利用の啓発を促進し、未来のために重要な一歩を踏み出しました。企業や消費者がともに連携し、持続可能な社会の実現を目指していくことが期待されます。
「Sustainable Forest」をミッションに掲げる株式会社森未来は、これからも様々な取り組みを通じて、持続可能な木材の利用促進に努めていきます。