ソミック石川が選んだ「MISUMI floow」の導入
自動車部品メーカーの株式会社ソミック石川は、間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow」を導入した。これは、作業現場の効率化を図り、コスト削減を実現するための取り組みであり、特に同社のボールジョイント製造において重要なステップとなった。
導入の背景
ソミック石川は、浜松市に位置する自動車部品メーカーで、日本国内でボールジョイントの製造においてトップシェアを誇る。これまで、同社の鶴見第2工場では作業用手袋を含む消耗品の管理において「かんばん方式」を採用していた。しかし、運用上の問題があり、かんばんの回収や発注指示にタイムラグが発生し、急な発注を余儀なくされる事態が起きていた。これがさまざまな業務の非効率に繋がっていた。
実施した「MISUMI floow」の効果
「MISUMI floow」は、工場内での間接材の調達業務を改善するためのサービスで、特に中国の子会社で先行導入した結果が好評だったことから、国内でも導入が決定された。
1.
作業環境の改善
導入後は、工場常設の自販機が使用され、手袋を自動補充することにより欠品リスクが低減した。これにより従来必要だった在庫管理や発注業務が大幅に軽減され、現場と管理部双方の負担が軽くなった。
2.
コスト削減の実現
導入から約4ヵ月で、手袋に関しては現行価格比で約25%のコスト削減を達成。これは、使用量の可視化や個人識別による意識改革が寄与したと考えられ、社員はコスト意識を高めながら業務に集中できるようになった。
3.
廃棄物の削減
従来は納品後にかかる仕分けや段ボールの廃棄作業に1時間も費やしていたが、新たに導入されたシステムによって、これが不要に。これにより作業環境が整い、在庫スペースの確保が不要となるなど、業務改善が見込まれた。
専任担当者によるサポート
「MISUMI floow」の導入後、ミスミから専任の担当者が配置されており、消費傾向に基づいて棚割りの変更などの提案を行い、必要な商品に即座に対応している。この継続的なサポートが、ソミック石川の調達効率を一層向上させる要因となっている。
ソミック石川の評価
ソミック石川の鶴見管理部部長、須田貴夫氏は「管理業務の非効率は大きな課題でしたが、今回の導入で作業環境が整い、心理的な安心感も得られました」とし、今後の環境整備に期待を寄せている。一方、調達部の楊從真氏は、中国の子会社での成功を受け、日本への導入が進んだ背景を説明し、「現場の在庫管理の効率も大きく改善されるでしょう」と語る。
結論
ソミック石川による「MISUMI floow」の導入は、ただの運用改善にとどまらず、社員の業務効率や心理的安全を確保する環境を構築することに成功しました。今後はこの成果を基に、副資材や他工場へも展開を図る計画です。さらに、多角的な視点から持続可能な成長を目指していく姿勢が伺えます。
詳細はこちらから確認できます:
MISUMI floowサービスサイト