食文化を守る
2025-09-26 13:41:46

古窯ホールディングス、明友の完全子会社化で山形の食文化を守る

古窯ホールディングスが明友を子会社化



山形県に本社を置く株式会社古窯ホールディングス(古窯HD)は、尾花沢市を拠点に伝統的な和菓子製造を手掛ける株式会社明友の全株式を取得し、完全子会社とすることを発表しました。このM&Aは、長年にわたり地域の食文化の発展に寄与してきた明友の価値を継承し、両社の強みを融合させることで、新たな市場価値を創造することを目的としています。

明友の歩みと古窯HDの理念


明友は、1897年の創業以来、尾花沢の地で愛されてきた「くぢら餅」や「くるみゆべし」などの郷土菓子を製造し続けています。この地域の代表的な食品企業として、明友は銀山温泉の業態展開や「そば処 明友庵」の運営を通じて、山形の豊かな食文化を広めています。

一方、古窯HDは「一旅の記憶を、一生の感動に。」という理念のもと、宿泊事業を中心に最高のおもてなしを提供することに努めてきました。この「食」を重視する姿勢は、旅行体験をより豊かなものにするためには欠かせない要素です。

M&Aの背景と目指す方向性


今回のM&Aは、明友が持つ伝統の技術を次世代に継承するとともに、古窯HDの豊富な顧客基盤やおもてなしのノウハウを活かし、地域の観光産業に新たな価値を生むことを狙いとしています。両社は協力し、山形の食体験をさらに高め、訪れる人々にとって忘れがたい思い出を提供することを目指しています。

経営体制の変更について


M&Aを受けて、明友の現代表取締役会長である西塚耕一氏は退任し、新しい経営体制で事業を進めていくことになります。ただし、明友の従業員の雇用は維持され、栄えある120年以上の歴史を持つブランドや商品は引き続き守られていきます。取引先との通常業務も継続・発展していく方針です。

両社の代表の言葉


古窯HDの代表取締役専務・佐藤太一氏は、明友をグループに迎えることを非常に嬉しく思うと語り、今後は両社の協力を通じて、山形の食文化をさらに高めていく意向を示しました。

明友の西塚会長は、後継者不在の課題を抱えながらも、古窯HDとの連携を通じて企業の成長を図っていくことを誓い、これまで支えてきた地域の皆様に感謝の意を表しました。

株式会社古窯ホールディングスと明友の概要


  • - 古窯ホールディングス
所在地:山形県上山市葉山5-20
代表者:佐藤太一(代表取締役専務)
事業内容:旅館・ホテル業、飲食店の経営、観光施設の運営
公式ウェブサイト

  • - 株式会社明友
所在地:山形県尾花沢市大字五十沢字前森山1432-1
代表者:西塚耕一(代表取締役会長)
事業内容:和洋菓子の製造・販売、飲食店の経営
公式ウェブサイト

このM&Aにより、古窯HDと明友はそれぞれの持つリソースを最大限に活用し、山形の食文化の発展に寄与する姿勢を示しております。これからの両社の取り組みが期待される中、地域社会への貢献がさらに進むことを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社古窯ホールディングス
住所
山形県上山市葉山5-20
電話番号

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