イオンモール大阪で始まる廃食用油の回収活動
2025年の初めから、大阪府内の5つのイオンモールに家庭用廃食用油の回収ボックスが設けられます。この取り組みは、持続可能な航空燃料(SAF)製造を目的としており、廃食用油をリサイクルし、環境保護にも寄与するものです。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは「Fry to Fly Project」という大規模な資源循環プロジェクトの一環です。これは、日揮ホールディングスが提唱し、約170の企業と自治体が参加しており、脱炭素社会の実現を目指しています。関西エアポートが主導し、環境負荷を減らす活動に積極的に関わっています。
SAFは炭素排出を削減できる可能性を秘めている持続可能な燃料ですが、その原料となる廃食用油の確保が難題として挙げられています。そこで、今回のイオンモールの回収ボックス設置が重要な役割を果たすことになります。
回収ボックスの設置場所
具体的には、以下のイオンモールに回収ボックスが設置されます。
- - イオンモール堺北花田(堺市北区)
- - イオンモール堺鉄砲町(堺市堺区)
- - イオン藤井寺ショッピングセンター(藤井寺市)
- - イオンモールりんくう泉南(泉南市)
- - イオンモール日根野(泉佐野市)
この活動は2025年1月中旬から順次開始され、堺鉄砲町の回収ボックスは2024年11月22日から先行して設置されます。
環境への影響
すべての回収された廃食用油は、株式会社レボインターナショナルによって収集・運搬され、SAFFAIRE SKY ENERGYの新プラントでSAFの原料として利用されます。このプラントは2025年度に運転を始める予定です。これにより、地域から出る廃食用油が効率的に回収され、航空業界の脱炭素化に寄与することが見込まれています。
地域との連携
イオンモールは、この取り組みを通じて地域社会と連携し、持続可能な社会の実現を目指しています。「まちのACTION!」というプログラムも展開し、環境問題に対する意識を高めています。回収ボックスは地域住民の協力を受けながら、廃食用油回収を促進し、占有する変化を生み出していきます。
今後も地域の皆様と一緒に、脱炭素社会の実現に向けた活動を続けていく予定です。回収対象となるのは家庭から出る食用油のみで、動物性油やドレッシング類、鉱物油などは回収の対象外となります。
この取り組みは、環境に配慮した「サーキュラーモール」に向けた第一歩であり、資源の循環とごみの削減を同時に達成することが目指されています。地域と共に歩むイオンモールの活動に期待が寄せられます。