産業機械用チェーンブランド4社の業務提携
2025年12月22日、片山チエン株式会社(以下KANA)は、アールケー・ジャパン株式会社(RK)、加賀工業株式会社(KCM)、オリエンタルチエン工業株式会社(OCM)の3社と業務提携契約を締結したことを発表しました。この提携は、労働力不足や激しいグローバルな競争に直面する日本のものづくり企業が新たな競争力を生み出すための不可欠なステップとされています。
業務提携の背景
近年、日本の産業界は様々な挑戦に直面しています。特に、労働人口の減少や海外企業との競争の激化は、中堅企業の存続を脅かす一因となっています。KANAは、自社のスプロケットやエネルギー伝達商品の販売網と、RK、KCM、OCMの製造能力を結集することで、単独では達成しきれない高品質な商品とサービスの提供を目指しています。
提携の詳細
業務提携の内容には、以下のような具体的な方向性が含まれています。
1.
製品ラインアップの補完: 各社の製品を相互に供給し合うことで、幅広い製品ラインを整えます。
2.
生産効率の向上: 相互生産委託・受託を進め、生産効率を飛躍的に向上させることを狙います。
3.
集中購買による原価低減: 原料や部品の集中購買を行い、各社のコスト削減を図ります。
4.
技術交流の促進: 積極的な相互交流や協力を通じて、全体の技術力の底上げをめざします。
5.
海外展開の強化: 各社の海外拠点を活用して、グローバルな市場での展開を拡充します。
6.
物流の合理化: 各社の物流網を利用し、効率的な物流を実現します。
この提携により、各社はそれぞれの強みを活かしながら、より高品質な製品を迅速に市場に届けることに成功するでしょう。
今後の展望
KANA、RK、KCM、OCMの4社が連携することで、より一層の製品開発と生産効率の向上が見込まれます。また、KANAは国内外の物流網、および迅速出荷が可能なカタログ販売「KANAガイド」を活用し、各社ブランドのチェーンを顧客に提供していく計画です。すでにこれらのブランドの商品はKANAにて在庫販売が開始されており、2026年6月には新しい商品カタログが更新される予定です。
KANAの事業内容
KANAは、エネルギー伝達商品、特にスプロケットやローラーチェーンの製造と販売を行っています。3万種類、300万点以上の商品を常に在庫し、午後5時までの注文は即日出荷という迅速な対応が特徴です。「安定供給を行いお客様に満足と安心をお届けします」を企業のミッションに掲げ、新たな価値を創造することに取り組んでいます。
業務提携を契機に、KANAとそのパートナー企業は日本の産業機械市場において、さらなる発展を遂げることでしょう。