ラティス、MRソリューション開発
2015-04-20 15:00:49
ラティス、トヨタ向けMRソリューション開発で革新!XVLとキヤノンの技術融合で組立・保守検証を進化
ラティス、トヨタ自動車向けMRソリューションで組立・保守検証を革新
ラティス・テクノロジー株式会社は、キヤノンITソリューションズ株式会社と共同で開発した、自動車業界向け複合現実感(MR)ソリューションを発表しました。このソリューションは、ラティスの軽量3Dデータフォーマット「XVL」とキヤノンのMR技術「MREAL」を融合。トヨタ自動車株式会社への導入も決定しており、自動車業界におけるデジタルモックアップ技術の進化に大きく貢献すると期待されています。
XVLとMREALの融合:仮想空間と現実空間のシームレスな連携
ラティスの「XVL」は、大容量の3Dデータを軽快に扱うことで知られる技術です。自動車、造船、航空宇宙など、多くの業界で活用されています。一方、キヤノンの「MREAL」は、仮想空間と現実空間をリアルタイムに融合させるMR技術です。
この両者の技術を融合した新ソリューションは、実物大の車両モデルとデジタルデータをリアルタイムで重ね合わせ、組立性やメンテナンス性の検証を仮想空間で実施可能にします。従来のモニター上での検証と異なり、作業者は実物車両を前に、まるで現実の作業環境で検証を行うかのように、姿勢や視野、身体への負担などを詳細に確認できます。
試作車不要の深堀り検証:開発期間短縮とコスト削減への貢献
このソリューションによって、試作車を製作することなく、詳細な検証が可能になります。これにより、開発期間の短縮やコスト削減に大きく貢献すると期待されています。特に、作業者の視点を取り入れた人間工学的な検証は、従来の方法では実現が難しかった高度な検証を可能にしています。
トヨタ自動車への導入:実用化に向けた第一歩
トヨタ自動車株式会社は、本ソリューションの最初の顧客として、導入を決定しました。これは、本ソリューションの技術力と実用性の高さを示す大きな成果です。今後、トヨタ自動車における具体的な活用事例が注目されます。
製品概要と展示情報
製品名:XVL Studio Pro MREAL Advancedオプション
定価:350万円(税別)/年間保守:70万円(税別)
発売日:2015年4月20日
購入に関するお問い合わせ:キヤノンITソリューションズ株式会社エンジニアリングソリューション事業本部MR事業部
製品構成:XVL Studio Pro 本体 + XVL Studio Pro MREAL Advancedオプション
XVL Studio Pro 本体:定価150万円(税別)/年間保守30万円(税別)
展示会:
『XVL 3次元ものづくり支援セミナー2015』東京会場 (2015年5月22日)
『人とくるまのテクノロジー展2015』(2015年5月20日~22日、パシフィコ横浜、キヤノンITSブース)
まとめ
ラティスとキヤノンによるMRソリューションは、自動車業界の開発プロセスに革命を起こす可能性を秘めています。試作車不要の検証や、人間工学に基づいた詳細な分析は、開発期間の短縮、コスト削減、そして製品品質の向上に大きく貢献すると期待されます。トヨタ自動車への導入を皮切りに、今後、この技術がどのように自動車業界を変えていくのか注目しましょう。
会社情報
- 会社名
-
ラティス・テクノロジー株式会社
- 住所
- 東京都新宿区津久戸町1−2あずさセンタービル4階
- 電話番号
-
03-3830-0333