BNY(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)は、2025年10月に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)からオルタナティブ投資データを提供する事業者として選ばれたことを発表しました。この選定によって、BNYはGPIFのオルタナティブ投資のパフォーマンス向上を支援する役割を果たすことになります。GPIFは、運用資産総額が1.6兆ドルを超える世界有数の年金基金であり、その信頼に応える形でBNYは質の高いデータサポートを提供します。
BNYが提供するデータやアナリティクス・プラットフォームは、特にオルタナティブ資産に関する高品質で詳細な情報を提供することを目的としています。これによりGPIFは、オルタナティブ資産クラスのパフォーマンスやリスクをしっかりと把握し、情報に基づいた投資判断を行うことが可能となります。このプラットフォームは、20年以上の運用経験を持つプライベート市場データの提供企業であるCEPRESの広範なデータセットを活用しており、データの質と正確性においても高く評価されています。
GPIFは、第5期中期目標においてオルタナティブ投資による超過収益の獲得を重視しており、それを実現するためには高品質なデータの提供が不可欠です。BNYは、ゼネラルパートナー(GP)からの直接データ収集を実施し、またそのデータを検証する強力な能力を有していることから、GPIFがその目標を達成するための重要な支援を行います。
BNYの在日代表、渡邊国夫氏は、今回の採用について「急速に進化する資本市場において、ユーザーは俊敏性と適応性を高めるためのクラウドベースのデータ重視型意思決定ツールを求めています。この任命は、オルタナティブ投資のポートフォリオ内の割合が増大する中で、アセットオーナーにとって必要な高品質データの新たなスタンダードを確立するものです」と述べています。
BNYは240年以上の歴史を持つグローバルな金融サービス会社で、資産の運用、移動、保全を通じて世界の資金の有効活用を支援しています。同社は、フォーチュン100企業の90%以上、世界の主要銀行のほぼ全てに資金調達の支援を行っており、各国政府の地域プロジェクトに必要な資金調達の支援も行っています。現在、BNYがカストディや管理している資金残高は57兆8,000億ドルに達し、運用資産残高は2兆1,000億ドルとなっています。
BNYは、今後もクライアントと協力し、高品質なデータ提供を通じて投資判断の精密性を向上させる取り組みを続けていく予定です。詳細については、BNYの公式ウェブサイトwww.bny.comをご確認いただくか、LinkedInで最新情報をフォローしてください。