スマートインソールで高齢者の健康をサポート - 藤田医科大学とフリックフィットの共同研究
藤田医科大学と株式会社フリックフィットは、高齢者の健康寿命延伸を目指し、スマートインソールを用いた歩行情報と認知機能・フレイルの関係を調べる共同研究を開始しました。
背景:高齢化社会における課題
日本の高齢化は加速しており、認知機能障害やフレイルは深刻な社会問題となっています。これらの問題は、早期発見が重要ですが、医療機関との接点が少なく、自覚症状が出にくい高齢者では、発見が遅れてしまうケースも多いのが現状です。
スマートインソール「ardi」で歩行情報を取得
今回の共同研究では、株式会社フリックフィットが開発したスマートインソール「ardi」を活用します。「ardi」は、慣性計測ユニット(IMU)と感圧センサーを搭載し、歩行時の足部動作データと足底荷重データを収集・分析できます。普段履きの靴に挿入するだけで、日常生活における歩行情報を自然に取得することが可能です。
研究内容:歩行情報と認知機能・フレイルの関係を分析
研究では、健常成人や地域在住高齢者を対象に、「ardi」を用いて歩行情報を取得します。同時に、身体機能評価、認知機能評価、生活状況に関する評価を実施し、歩行情報との関連性を分析します。
目標:認知機能障害やフレイルの早期発見
本研究を通じて、歩行情報から認知機能障害やフレイルの兆候を早期に発見できる可能性を探ります。将来的には、これらの情報を活用することで、高齢者の健康管理を支援し、健康寿命の延伸に貢献することを目指しています。
株式会社フリックフィットについて
株式会社フリックフィットは、「靴に知性を与え、人の行動を変革し、世界をエンパワーメントする」というビジョンを掲げ、スマートインソール「ardi」を開発しました。「ardi」は、日常生活の動作や姿勢といった情報をデータ化することで、健康管理や行動分析、運動指導など、様々な分野への応用が期待されています。
今回の共同研究は、スマートインソールが持つ可能性をさらに広げる画期的な取り組みと言えるでしょう。高齢者の健康課題解決に貢献する研究の進展に期待が高まります。