Snowflake Summit 2025
2025-06-11 14:29:55

Snowflake Summit 2025で語られたデータとAIの未来への道筋

Snowflake Summit 2025でのイノベーション



2025年6月2日から5日にかけて、米国サンフランシスコで行われた「Snowflake Summit 2025」には、データ管理とAIの領域で最前線を走る企業や専門家が一堂に会しました。今年のカンファレンスは過去最大規模で、参加者は3000人以上が集まり、3つの基調講演と500を超えるセッションが展開されました。

カンファレンスの初日、SnowflakeのCEOであるスリダール・ラマスワミ氏が開幕のスピーチを行いました。彼は、データとAIの力を駆使して企業が持つ可能性を最大限に引き出すことの重要性を強調しました。「データ戦略なしにAI戦略は成り立たない」と力説し、AIが企業に与える影響や、SnowflakeのAIデータクラウドの役割を詳述しました。

つづいて、OpenAIの創業者であるサム・アルトマン氏とのディスカッションが行われ、AI導入の成熟度や、AIシステムにおけるメモリーと検索の役割について意見を交わしました。急速な変化に対して企業が如何に柔軟に対応するべきかについても言及があり、企業の成功には素早い適応が欠かせないというメッセージが印象的でした。

続いてのプラットフォームキーノートでは、Snowflakeの共同創業者ボノワ・デイジビル氏とプロダクト担当EVPのクリスチャン・クライナーマン氏が登壇し、最新のエンタープライズデータとAIに関するイノベーションを発表しました。彼らは「AIは簡単で、接続性があり、信頼性が必要だ」と述べ、Snowflakeが提供する統合プラットフォームの重要性を訴えました。

最新の製品発表



Snowflakeは、AI時代に向けた分析基盤の刷新を大々的に発表しました。新たに加わった「Cortex AISQL」や「SnowConvert AI」は、企業がレガシープラットフォームからの移行を進める中で、データアナリティクスを円滑に行えるよう助けるツールです。特に、SnowConvert AIはデータプロフェッショナルがよりスピーディーかつコスト効率高くデータインフラを刷新できる点が注目されています。

さらに、新たなデータエージェント「Snowflake Intelligence」が導入され、技術的知識が不足しているビジネスユーザーでも自然言語で質問しインサイトを得ることができるようになります。この機能により、AIと機械学習のワークフローがより手軽に活用できるようになると期待されています。

加えて、Snowflakeは従来のデータウェアハウスを高速化し、パフォーマンス向上を実現するための新しいコンピュート技術も発表しました。これにより、データの分析性能が最大2.1倍向上するとのことです。仮想スタンダードウェアハウスの次世代モデル「Gen2」が先行して一般向けに提供されています。

Snowflake Openflowの導入



データの相互運用性を確保するための新サービス「Snowflake Openflow」も発表され、ユーザーは多様なデータ元に容易にアクセスし、AIアプリケーションとの連携がスムーズに行えるようになります。特に企業においては、データ移動の手間が大幅に軽減できると期待されます。

最後に、Snowflakeのマーケットプレイスで新たにリリースされた「Cortex Knowledge Extensions」により、企業はサードパーティの非構造化データを利用してAIの精度や応用範囲を広げることが可能になります。これにより、エンタープライズ全体でのAI導入が一層加速されるでしょう。

このように、Snowflake Summit 2025は、データとAIの未来を見据えた数々の革新を紹介し、参加者に新たなインスピレーションを与える場となりました。


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会社情報

会社名
Snowflake合同会社
住所
東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエア39階
電話番号

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