食品接触にも対応した新しい耐油剤と耐屈曲剤を発表したサカタインクス

サカタインクス、環境配慮の新製品を投入

2023年10月1日、サカタインクス株式会社は、改正食品衛生法ポジティブリスト（PL）に対応した新しい製品として、PFASフリー耐油剤と紙用耐屈曲水性コーティング剤を発表しました。この新製品は、食品包装における信頼性を高め、環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。

従来の課題に立ち向かう新技術

従来の紙用耐油剤が塗布された包装紙は、折り目部分に「割れ」が生じることで、封入された食品の水分や油分が紙内部に浸透し、全体の性能を低下させるという大きな課題がありました。このような問題に対処するため、サカタインクスは、環境に配慮した素材を使用し、包装加工時の「割れ」を大幅に低減した水性耐屈曲剤『DHX2-4006（海外法規制対応品）』『DHX2-4007（国内法規制対応品）』を開発しました。

耐屈曲剤の特長

新たに開発された耐屈曲剤は、耐油剤や防湿剤と組み合わせることにより、上刷りの機能性塗工剤が持つ性能を最大限に引き出します。この製品は、紙包装が多様に求められる中で、折り曲げ加工時の機能低下を効果的に抑えることができます。これにより、プラスチック包装から紙包装へのスムーズな移行を促進し、持続可能な包装ソリューションを提供します。

PFASフリーへの挑戦

新たに市場に出るPFASフリー耐油剤は、近年懸念されているPFAS（有機フッ素化合物）を一切含まない製品です。この耐油剤は、改正食品衛生法ポジティブリストに登録された原材料のみを使用しているため、人体や環境に対しても安心して使用できるのが特長です。耐屈曲剤とPFASフリー耐油剤の組み合わせにより、様々な食品パッケージに高機能を付与できるため、製品の信頼性を高めています。

サカタインクスのサステナビリティへの取り組み

サカタインクスグループは、地球環境と地域社会に配慮し、持続可能な社会の実現を目指して様々な取り組みを行っています。今後も、社会課題の解決に寄与するような製品開発を進め、パッケージ業界における安全で安心な製品の普及を図っていくことを約束します。

会社概要

サカタインクス株式会社は、1896年に創業し、アジア、米州、欧州など20カ国以上に展開する印刷インキの世界第3位の化学メーカーです。同社は、各種パッケージ、飲料缶、情報メディア媒体に使用されるインキや産業用インクジェットインキなどの製造・販売を行っています。環境に配慮した製品を通じて、人々の暮らしをより快適にすることを目指し、新たな挑戦を続けています。

さらに詳しい情報は、サカタインクスのウェブサイトをご覧ください。