環境改善に向けた新たな一歩
株式会社Reclisが国際NGOセーブ・ザ・チルドレンと提携し、インドにおける水質改善事業を本格的に開始しました。これは、「SAFE WATER FOR ALL」をテーマに掲げ、地球上のすべての水を安全な水に変えるという目標を達成するための重要な活動の一環です。特に、南九州の火山灰シラスを活用した飲料水用凝集剤を用いた浄化技術が、難しい地域の住民にも手軽に安全な水を提供できることが期待されています。
背景と目的
世界の約8億4,400万人が、安全な給水サービスを受けられずに暮らしています。彼らは井戸水や地表水をそのまま使用し、健康被害に苦しむことが多いのが現実です。また、大規模な浄水器や淡水化設備は、主に大都市に偏り、郊外に住む人々には届かないのが問題です。そこで、Reclisの水質浄化技術が注目されています。特別な設備なしで簡単に水を浄化できるため、郊外の住民にも安全な水を確保できる可能性があります。
今回の業務提携により、現地での運営体制が整い、持続可能な支援が実現することで、インドの生活水準向上に寄与します。
WATABの特徴
Reclisが開発した「WATAB」は、災害時やアウトドアでの水の浄化に特化したタブレットです。特に、地震や大雨の影響で水供給が難しくなる場面で重宝します。このタブレットを使うことで、河川水を簡単に安全な飲料水に変えることができ、予期しない事態にも柔軟に対応できます。
WATABはまた、アウトドア活動でも活躍します。キャンプや登山では、水の安全性が心配ですが、WATABがあれば、自然の水源を利用することができます。このように、WATABは皆様にとっての「お守り」となることを目指して開発されています。
さらに、WATABの購入一本につき、発展途上国の人々に必要な飲料水(約750リットル)が支援される仕組みも魅力の一つです。
プロジェクトの具体的な活動
このインドでのプロジェクトはデリー市内の10校に水処理プラントを設置し、学校で使用される全水の安全性を高めることを目指します。対象となるのは約3000人で、年間約225万リットルの飲料水を供給予定です。また、プロジェクトの進捗や成果については定期的に支援レポートを通じて公開されます。
株式会社Reclisの紹介
Reclisは、2021年に設立された企業で、株式会社HALVOホールディングスのグループ会社として、環境改善商品を開発することに力を入れています。先代の活動には、2012年からベトナムで実施した飲料水のプロジェクトがあり、これまでに蓄積した技術やノウハウを活かして、今回の取り組みへとつなげています。
【所在地】東京都中央区日本橋堀留町1丁目2-10
【URL】
Reclis公式サイト
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンについて
公益財団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもたちの権利実現を目指し、国内外で様々な支援活動を行っています。世界で約120ヶ国に支部を持ち、教育や健康支援を通じて子どもたちの生活向上に寄与しています。
【所在地】東京都千代田区内神田2-8-4
【URL】
セーブ・ザ・チルドレン公式サイト
このように、Reclisとセーブ・ザ・チルドレンが手を組むことで、アジアの発展途上国における水質改善への期待は高まっています。今後の活動に注目が集まります。