小銭貯金の実態
2019-01-24 14:30:30
小銭を貯め込む日本人の実態調査、意外な数字と傾向を発表
現金大国・日本の小銭に関する意識調査
近年、日本は先進国の中でも現金を多く流通させている国として知られています。そんな日本における小銭の保有について、最近の調査結果が注目を集めています。約6割の人々が「家に小銭を貯めた経験がある」と回答しており、その実態を詳しく見てみましょう。
小銭を貯める理由
調査によると、小銭を貯め込む主な理由として最も多いのは「貯蓄のため」で、全体の45.9%がこの目的を挙げています。興味深いのは、男女別の結果であり、女性は56.3%が貯蓄のために小銭を貯めていると回答したのに対し、男性は35.8%に留まりました。逆に「小銭が使いづらいため」とする理由では、男性31.8%、女性10.9%となっており、男女間で意識の違いが浮き彫りになっています。
貯められている小銭の内容
小銭を貯めたことがあると答えた人々に対し、どの小銭を貯めているかを聞いたところ、最も多いのは500円玉で55%を占め、続いて1円玉(44.8%)がランクインしました。興味深いのは、男性の多くが1円玉を貯める一方で、女性は500円玉を多く貯める傾向にあることです。このデータは、男女で貯金をする際の心理的要因が異なることを示唆しています。
家にある小銭の額
家の貯金箱に眠る小銭の総額について尋ねたところ、平均で約13,455円という結果が出ました。年代別に見ると、60代から70代の方が20代から30代の人たちの約3倍もの小銭を保有していることが明らかになりました。また、男女別では、男性が女性に比べて約1.6倍多くの小銭を貯め込んでいることがわかりました。
小銭の扱い方
細かい小銭、具体的には1円、5円、10円の硬貨をもらった際の行動を尋ねた結果、実に20.5%の人々がそれらを財布以外の場所に保管する傾向があることが分かりました。これには貯金箱に入れる、ポケットに入れる、デスクや棚に置く、などの選択肢が含まれています。
小銭の変換需要
また、銀行での小銭の逆両替経験については、4人に1人が過去に経験があると答えています。欧米のスーパーマーケットなどに見られる「コインスター」と呼ばれるシステムが日本にも導入されており、2018年から数店舗で利用可能となりました。このシステムに興味を持つ人は多く、調査においても約40%が使用意欲があると答えています。
コインスターとは
「コインスター」は、アメリカにて1991年に誕生したサービスで、貯まった小銭を紙幣や金券に変更することができます。このマシンに硬貨を投入すると、瞬時に金額を計算し、引換券が発行されます。その後、サービスカウンターにて紙幣と交換したり、金券として利用することができます。日本では北米やヨーロッパ以外で初めて導入され、特定のスーパーマーケットがその導入店舗となっています。
この調査結果から、溜まった小銭を紙幣や電子ポイントなど、消費しやすい形に変化させたいと考える層が存在することが伺えます。日本人の硬貨に対する意識や管理方法は、多くの人々にとって興味深い問題に見えます。
会社情報
- 会社名
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コインスター株式会社
- 住所
- SE Bellevue, WA, United States1800 114th Avenue
- 電話番号
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