日本のクリエイティブシーンをけん引する『WIRED』日本版が主催する「CREATIVE HACK AWARD 2025」が、12月8日(月)の最終審査会を経て受賞作品を発表しました。このアワードは、クリエイティブなアイデアや取り組みを通じて既成概念を打破し、革新的なアプローチを持つ作品を表彰するイベントです。
「ハックアワード」は2013年に始まり、今年で13回目を迎えます。テーマは「既成概念をハックせよ!」。応募者は、どのような問題を抱え、またどのようにそれを「ハック」したのかを示す内容を求められます。今年は合計230作品が寄せられ、その中から15組のファイナリストに選ばれた後、最終プレゼンテーションを行い、厳正な審査が行われました。
受賞作品には、グランプリに輝いた川島桃香さんの「Trace of Rebirth」、準グランプリのNiki Takahashiさんの「新宿のための5つのおまじない」などが選ばれました。また、特別賞には栗原一貴さんの「栗原式インパクトボタン」、垂直中心さんの「RED SPACE」、丸山礼華さんらの「まじかるた」が選出されました。
さらに若手クリエイターを対象とする「ヤングクリエイター賞」は、薛博文さんらの「The You You Are ~別世界の自分と話せる公衆電話~」が受賞。一方、「ファイナリストクラブ賞」と「ソニー賞」も、それぞれ特別な評価の下、受賞作品として栄誉を受けました。
このクリエイティブアワードは、応募者の年齢や性別、国籍を問わずに開催されるため、多様なバックグラウンドを持つクリエイターが参加しやすいという特長があります。評価基準には、意外性や社会性、表現性が含まれ、特に「そうきたか!」と驚かせる視点が求められます。
『WIRED』の編集長、松島倫明氏は、受賞作品が未来の可能性を感じさせる素晴らしいものであると述べ、これらの作品は日本のポテンシャルを再確認させるとともに、世界にも影響を与える力を持っていると強調しました。
「ハックアワード」は、今後も新たな才能を発掘し、クリエイティブな制作環境を育む場として期待されています。詳細はアワードの特設サイト(https://hack.wired.jp/)にて確認できます。未来のアイデアがどのように「ハック」されるのか、興味深い進展が待たれています。