熱川温泉がジオサイトに登録されました
静岡県東伊豆町に位置する熱川温泉が、最近ジオサイト(文化サイト)として登録されることが決まりました。これは、地域の豊かな文化を再認識し、観光促進につなげる一環としての意味合いを持っています。この登録を記念して行われるイベント「主役は湯守り!」では、温泉文化を様々な形で楽しむことができます。
熱川温泉の魅力
熱川温泉は、伊豆急行線の伊豆熱川駅から近く、坂を下ると海まで続く風景が美しい温泉街です。周囲には約17の宿泊施設と10の飲食店、さらには熱川バナナワニ園など、観光名所が点在しています。この地域では、豊富な温泉を利用した足湯やお湯かけ弁財天などが親しまれており、多くの観光客に訪れられています。ジオサイトの範囲は、伊豆熱川駅を中心に海岸線から国道135号線まで広がっています。
湯守り文化の重要性
今回のジオサイト登録において特に注目されたのは、熱川温泉の湯守り文化です。この地域には、自噴する高温の温泉が約100度の状態で存在しており、美肌の湯として知られています。しかし、その特性から管理が難しいため、温泉街全体が協力して湯守りの技術を蓄積し、伝承してきました。このような背景が、文化的側面として評価され、登録に至りました。
東アジア文化都市事業と熱川の役割
熱川温泉は、「東アジア文化都市」事業においても様々な取り組みを進めています。このプロジェクトは、日中韓の文化の発展を目指すもので、地域の文化を広めるイベントや活動が行われます。熱川温泉では、以下の具体的な取り組みが進められています。
1. 湯守り文化の明文化
湯守り文化はその専門性から理解されにくかったため、観光客にも分かりやすい形で紹介する冊子が作成されました。これにより、訪れる人々に対して地域の文化をより深く理解してもらうことが目指されています。
2. 源泉掃除の観光イベント化
温泉の管理作業である源泉掃除は観光スポットとしても整備されています。この活動は観光客に実際に見学してもらうことで、温泉の大切さを伝えるプログラムとして発展しています。
3. インバウンド対応
湯守り文化や源泉掃除についての冊子は、日本語だけでなく英語、中国語、韓国語でも制作されています。これにより、外国からの観光客にも理解してもらえるような取り組みが行われています。
4. 「主役は湯守り!」の開催
9月24日に行われる石曳道灌祭りの前後一週間には、湯守り文化をテーマにした温泉イベント「主役は湯守り!」が実施されます。具体的には源泉掃除の体験や、地元の飲食を楽しめるキッチンカー、隠れた名所でサウナを楽しむことのできるサービスなどが提供されます。
「主役は湯守り!」イベント概要
- - 日程: 9月17日(日)〜10月1日(日)
- - 場所: 旧高磯の湯(サウナカー)、お湯かけ弁財天横(キッチンカー)、伊豆熱川駅前湯の華ぱぁーく温泉資料館前(キッチンカー)
- - 提供企業: ダイハツ工業、ミサワホーム、beehouse、湯の華ぱぁーく温泉資料館
- - サウナ体験: 広大な相模湾を眺めながら、旧高磯の湯に設置されたサウナカーでリラックス。
- - スイーツ情報: 温泉にちなんだ期間限定のスイーツも楽しめます。
イベント期間中は、温泉文化を多面的に体験できる貴重な機会ですので、ぜひ参加してみてください。
石曳道灌祭りのスケジュール
- 18:30 道路規制開始
- 18:50~19:15 オープニング太鼓演奏
- 19:55~20:25 御石曳スタート
- 20:30~20:40 手筒花火
- 20:40~21:00 打ち上げ花火
天候によってはスケジュールが変更されることもありますので、最新情報をチェックしてください。
熱川温泉は、観光だけでなく文化的な側面も楽しむことができる素晴らしい場所です。新たな発見を求めながら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。