Teladoc HEALTHが日本の臓器提供体制を支援する新たな取り組みとは
ウィーメックス株式会社が提供する遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」が、臓器提供の新たな支援体制の構築に寄与することが決まりました。このシステムは、公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク(JOT)が推進する「臓器提供施設連携体制構築事業」において、6つの新たな拠点施設での利用が発表されました。この取り組みは、2023年8月に聖マリアンナ医科大学病院での導入を皮切りに、次年度にはより広範囲なネットワークが形成される見通しです。
この「臓器提供施設連携体制構築事業」は、臓器移植に関する経験豊富な拠点施設が、経験を積んでいない施設に対して適切な支援を行うことで、地域全体での臓器提供体制を強化することを目的としています。ウィーメックスの「Teladoc HEALTH」を活用することで、各施設は専門的な指導を受けながら、リアルタイムで情報を共有し、迅速な判断を行える環境が整備されます。
具体的には、聖マリアンナ医科大学病院では「Teladoc HEALTH」を駆使して、連携施設において法的脳死判定や臓器評価に必要な映像・音声情報をリアルタイムで伝える仕組みを構築しました。この結果、脳死判定を専門とする医師が遠隔地から支援を行い、必要な情報を適時提供することができるようになりました。こうした体制が整備されることにより、臓器提供を希望する患者さんへの迅速かつ適切な対応が可能となります。
技術の進歩により、医療の現場でも遠隔医療が急速に浸透しています。「Teladoc HEALTH」をはじめとするリアルタイムでのコミュニケーション手段は、遠隔地にいても専門的な知識を持つ医師の助力を得ることができる点で、臓器提供のプロセスにおいても非常に重要な役割を果たします。
今後、ウィーメックスは「Teladoc HEALTH」をさらに多くの医療機関に導入し、臓器提供に携わる医療従事者への教育や支援に努めていく方針を示しています。将来的には、国内約40か所で「Teladoc HEALTH」を活用した遠隔臓器提供支援の体制が整う予定です。
この新たな取り組みについては、聖マリアンナ医科大学病院移植医療支援室の縄田寛先生と、同病院救命救急センターの藤井修一先生が「第60回日本移植学会総会」のランチョンセミナーにおいて講演する予定です。参加希望者は、公式サイトで詳細を確認することができます。
要するに、ウィーメックスの「Teladoc HEALTH」は、臓器提供の支援体制を革新する重要なテクノロジーとして期待されています。これにより、日本の医療の質が向上し、多くの命を救う手助けとなることが目指されています。
会社情報
- 会社名
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ウィーメックス株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント14F
- 電話番号
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