南海電鉄がHUEデジタルインボイスを導入
南海電気鉄道株式会社(以下、南海電鉄)は、株式会社ワークスアプリケーションズ(以下、WAP)が提供するクラウド請求書送受信サービス「HUEデジタルインボイス」(以下、HUE DI)を導入したことを発表しました。この取り組みにより、年間約2万枚の請求書のペーパーレス化を達成し、経営基盤の強化を目指します。
システム刷新の背景
南海電鉄は、経理業務の生産性向上や人材確保・育成、多様な働き方の実現を目的に、会計・財務システムの全面的な更新を決定しました。これに伴い、従来のHUE Classicシリーズから新しいHUE ACシリーズへの移行が行われ、さらにHUE DIも新たに導入されました。この選定の背景には、自社グループ内のシェアードサービスを活用できる点も評価されています。
HUE DI導入による効果
HUE DIの導入により、南海電鉄は年間を通じて約2万件の請求書を完全にデジタル化しました。これにより、電子帳簿保存法への対応もスムーズに行えるようになり、業務の効率化が進むと同時に、ペーパーレスオフィスの実現にも近づいています。
また、AI-OCR(光学式文字認識)技術を用いることで、伝票情報の確認作業の一部を自動化し、業務フローを効率化しました。これにより、時間とコストの削減が期待されています。
持続可能な成長を目指して
今後、南海電鉄はHUEの無償バージョンアップを活用し、法改正への柔軟な対応を行うとともに、HUE DIを利用して企業間の取引をデジタル化する計画です。さらに、経営指標の可視化を推進することで、持続的な成長に向けた堅固な経営基盤を築きます。
専門家のコメント
南海電鉄の財務経理部課長であり、南海マネジメントサービス株式会社の代表取締役社長でもある浦田尚志様は、HUE Classicへの満足度を表しつつも、DX推進や法改正への迅速な対応が必要であるとの認識から、HUEへのアップグレードを決断したと述べました。新導入のHUE DIについても、WAPが同社の要望に迅速に応えたことで、自社の業務プロセスに合わせたペーパーレス化と業務の効率化を実現できたと高く評価しています。
HUEの特長
HUEは、強力な国産ERPシステムとして、高いフィット率を誇る6700以上の標準機能を備えています。導入された企業数は2200社を超え、その実績により高い信頼性が築かれています。これまでの実績に基づき、業種や業態を問わず広範な業務要件に対応可能であり、多くの企業にとって不可欠なツールとして機能しています。
まとめ
南海電鉄のHUEデジタルインボイス導入は、変化に強い経営基盤の構築を目指す重要な第一歩です。デジタル化を進めることで、業務の効率化のみならず、法改正への柔軟な対応も実現し、持続的な成長へと繋げることが期待されています。これからの南海電鉄の動向に注目です。