再生医療の製造自動化
2026-04-13 11:18:50

横河電機が再生医療製品の製造自動化を目指す新コンソーシアムを設立

再生医療の未来を切り開く新たな挑戦



横河電機株式会社(東京都武蔵野市)は、創薬シーズを持つ機関や創薬装置のメーカー、IT企業など、複数の企業・機関と共同で、再生医療産業の製造自動化を目指す新たなコンソーシアムを立ち上げました。このプロジェクトは、QbD(Quality by Design)を基にした再生医療製品の製造自動化プラットフォームの開発を目的としています。この取り組みは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和7年度「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」に選定されています。

発足の背景


再生医療製品の製造には、品質のバラつきや手作業に依存する問題、さらにデジタル化の遅れなど多くの課題があります。これらは製造コストの削減と安定供給を妨げる要因となっていました。そのため製造自動化のニーズが高まり、関連産業の市場は年平均約12%で成長すると予測されています。しかし、既存の製造装置には柔軟性が足りず、プロトコルの変更時の負荷なども問題となっています。さらに、再生医療製品は多様化しており、ある装置で複数製品に対応するニーズも強く求められています。

この課題を解決するため、横河電機は複数の企業と連携し、再生医療業界の自動化を進めるコンソーシアムを設立しました。QbD準拠の完全閉鎖系バッグを活用し、製造自動化に挑戦します。

提案されている提供価値


本プラットフォームにより、以下の目標を達成することを目指します。

  • - 高品質化: QbDと自動化を通じ、製品品質の向上を実現。
  • - 生産の安定化: 細胞製造プロセスにおける逸脱数を、2028年までに75%削減を目指す。
  • - コスト削減: 手作業に比べて、製造コストを2028年3月までに65%削減。
  • - 多品種生産対応: モジュール型の自動化プラットフォームにより、同時に複数種類の製品製造を可能にします。

このように、国内外のCDMOや大手製薬会社、ベンチャー企業の生産活動において、QbDの実現を支援し、高品質で低コストの再生医療製品を提供します。

コンソーシアムの構成


このコンソーシアムには、横河電機を筆頭に、さまざまな企業や施設が参加しています。それぞれが役割を持ち、共同で再生医療の新たな製造技術の確立を目指しています。

  • - 横河電機株式会社: 産業化の推進を担い、細胞画像解析プラットフォームを提供。
  • - 京都大学iPS細胞研究所: 基礎研究を行い、特定疾患に向けた細胞の自動製造を目指す。
  • - 東洋製罐グループ: 細胞培養バッグの開発を担当。
  • - ローツェライフサイエンス: モジュール式の分注技術とシステム開発を行う。
  • - 藤田医科大学国際再生医療センター: 特定細胞の自動製造法を確立。

このような多岐にわたる専門技術を持つ機関が協力し、それぞれの強みを生かして再生医療の技術革新に寄与することを目指しています。

未来への展望


将来的には、AMEDの事業内での開発進捗に基づいて、国内のCDMOや製薬メーカー、大学附属病院などへの販売体制を整え、さらなる展開を図る計画です。再生医療の未来にむけた新たな製造基盤の構築は、医療現場における新たな選択肢を生み出す可能性があります。

特に、患者一人ひとりに最適な治療を提供するためには、その製造方法の革新が不可欠です。このコンソーシアムの取り組みが、再生医療の発展にどのように寄与するか、今後の展開が期待されます。


画像1

会社情報

会社名
横河電機株式会社
住所
東京都武蔵野市中町2-9-32
電話番号
0422-52-5555

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。