APEC2025開催！気候変動に強い都市づくりを目指した国際会議の成果

令和7年の6月17日と18日に、東京で「APEC質の高いインフラプロジェクト2025：気候変動に強い都市づくり推進会議」が行われました。この会議は、アジア太平洋地域のエコノミー関係者が集まり、気候変動に対する都市づくりの具体策や成功事例を共有する貴重な場となりました。

会議の目的と内容

この会議は国土交通省が主催し、APEC加盟の10の国と地域からの政府関係者が出席しました。参加者たちは自身の国や地域での取り組みを発表し、意見交換を行いました。特に、民間企業や地方自治体との官民対話が重要視され、実践的な知見の交換がなされました。

会議では、「気候変動に強い都市づくり」はどのように進められるのか、その課題や優れた実例について具体的に議論されました。各国からの視点やアプローチは多様で、皆が共通して持つ「持続可能な社会の実現」への熱意が感じられました。

インフラ視察

また、18日には会議に参加した関係者を対象にインフラ視察が行われました。視察先には新横浜公園、渋谷の駅周辺、地下雨水貯留施設、さらには東京臨海広域防災公園が取り上げられ、実際の取り組みや日本が展開するインフラ技術を目の当たりにすることができました。これにより、理論だけでなく実践に基づく知見を得る機会が提供されました。

多国籍の協力

APECは、アジア太平洋地域の経済協力を推進するためのプラットフォームであり、今回の会議にはカナダ、チリ、インドネシア、韓国、マレーシア、ペルー、フィリピン、台湾、タイ、ベトナムなど、10カ国のエコノミーが参加しました。それぞれの国が持つ独自の問題意識と解決策は、今後の国際的な取り組みにおいて大きな意味を持つでしょう。特に、気候変動への対応に関する課題は、環境問題が深刻化する中でさらに重要性を増しています。

議論の広がりと展望

この会議における意見交換や情報共有は、終わることなく持続的に続けられるべきです。気候変動問題は、一国の力だけで解決できるものではなく、国際社会全体で協力し合う必要があります。今後は、会議で得た知見を基に、さらなる具体策や政策の実行が期待されます。

国土交通省は、引き続きこのような貴重な国際的な議論の場を提供し、気候に強い都市づくりを実現するための努力を続けていくことでしょう。2025年に向けて、進展が見られることが期待されています。