福岡発の「LIBROM」とは?
福岡市に位置するクラフトサケ酒蔵「LIBROM」は、2020年に設立されました。二人の創業者、柳生氏と洞見氏(洞見氏が国内醸造責任者)は、自由なスタイルでの酒造りを目指しています。こうした姿勢が彼らの製品、クラフトサケの特徴でもあります。
循環型酒造りへの挑戦
最近、LIBROMはミュージックセキュリティーズ株式会社が運営する事業投資型クラウドファンディング「セキュリテ」を通じて、地域農家との協力による循環型酒造りを支援するファンド「福岡とともに未来を醸すLIBROMの挑戦」の募集を開始しました。このファンドは、原材料の調達や持続可能な酒造りの体制構築に役立てられ、地域資源を利用した新たな酒文化の創出に貢献します。実際、このファンドで集まった資金はさらなる発展のための原料仕入れに使用されます。
地域との密接な関係
LIBROMが誇る「クラフトサケ」は、日本酒製造技術を応用し、地元の果物やハーブ、スパイスを加えた多様な味わいが魅力です。特に、地域の農作物にこだわった製品を作り出しており、地元の生産者と強固な関係を築いています。生産者を訪れ、交流しながら収穫作業にも参加し、規格外の材料を活用することによって、廃棄されるはずだったものが新たな価値を生むプロセスを進めています。
若者へのアプローチ
日本酒文化やクラフトサケがこれまで親しまれてきたスタイルとは一線を画すLIBROMは、若い世代に寄り添った経験を提供し、新しい日本酒の楽しみ方を提示します。「自由な酒造り」という理念のもと、若者にも親しみやすい魅力的な製品を作ることを目指しています。このように時代に合わせたアプローチは、クラフトサケの進化を促進しています。
イタリアへの発信
出口としてイタリアに目を向けることも重要な要素です。柳生氏は日本の伝統的な文化をイタリアで発信し、さらに広めることに力を注いでいます。日本とイタリアの架け橋となるための努力が続けられています。
地元への貢献
LIBROMの酒造りは単なる製品造りに留まらず、地域との協力体制を重視しています。また、醸造所に併設されるPUBでは、地域の住民や訪問者との交流を促進し、クラフトサケを通じたコミュニティの形成にも寄与しています。
総括
福岡市から新しい日本酒の可能性に挑む若き杜氏。LIBROMが取り組む循環型酒造りは、地域の農家との協力を基盤にしており、持続可能な未来のための革新と挑戦を続けています。このクラフトサケのプロジェクトは、酒造りの枠を超え、地域文化の脈々とした歴史に新たな息吹を吹き込むものとなるでしょう。皆さんもこの挑戦にぜひ参加し、少しでも力を貸していただければと思います。