新バージョン「CETOL 6σ」12.0の登場
サイバネットシステム株式会社は、米国のSigmetrixが開発した3次元公差解析ツール「CETOL 6σ」の最新バージョンである12.0を国内市場で発売しました。その目玉機能は、NXアプリケーションと統合された新しい使い方で、CAD設計の現場において高い利便性を提供します。
CETOL 6σとは
「CETOL 6σ」は、過去の公差に基づく設計の曖昧さを排除し、具体的な数値に基づいた設計改善を可能にするツールです。これにより、市場における製品の品質向上と、開発期間の短縮を同時に実現することが期待できます。具体的には、設計段階での課題を早期に発見し、影響が大きい公差の見直しや変更による不良率の低減を図ることができます。
新機能の紹介
1. NX統合版の実現
新たにリリースされたCETOL 6σ v12.0では、Siemensの3次元CAD「NX」内で直接CETOLを操作できる機能が追加されました。これにより、ユーザーは別のソフトウェアを立ち上げることなく、NX上で直接公差設定や解析が可能となります。この利便性は、設計者が迅速に作業を進めるための強力な助けとなります。
2. 操作効率の向上
CETOL v12.0では、アセンブリレベルの形体をモデルに追加する機能が搭載され、設定工数の削減が可能に。さらには、補助形体を使用することで測定終点やジョイント位置の指示がより詳細になるなど、操作性が大幅に向上しました。これらの改善により、設計者は瞬時に正確なモデルを構築することができるようになります。
3. 幾何公差の直感的な操作
新機能として、幾何公差拘束を形体のコンテキストメニューから直接追加することが可能になりました。これにより、必要な操作が直感的に行えるため、ユーザーの作業効率が大きく向上します。
4. 簡単な設定のリセット
構成部品のメニューに追加された「ジョイントDOFのリセット」機能により、ユーザーは設定をデフォルトの自由度に簡単に戻すことができます。これによって設定変更もスピーディーに行えるようになり、作業の円滑化が期待されます。
Webセミナーのお知らせ
新機能を詳しく知りたい方のために、2025年3月28日(金)11:00から11:20に、Webセミナーが開催されます。参加は無料で、特にNXを使用している設計者にとって、今回のアップデートは見逃せない内容となっています。事前登録が必要ですので、詳細は公式サイトをご確認ください。
まとめ
「CETOL 6σ」v12.0の登場は、設計者にとっての大きな利便性を提供するものです。プロダクトの高品質化と、迅速な市場投入を実現するためにも、このツールの導入は非常に有効です。サイバネットシステムは、今後もこの分野での先進的なソリューションを提供していくことでしょう。新たな機能について、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。