ERPCがDurable Nonce運用ガイドを発表
オランダ・アムステルダムに本社を置くELSOUL LABO B.V.とValidators DAOが運営するERPCが、新たにSolanaにおけるトランザクション送信のための実用的な運用ガイドを発表しました。このガイドは、SWQoS(Stake Weighted Quality of Service)を最大限に活用したDurable Nonceのファンアウト運用方法を詳細に説明しています。
ガイド内容の概要
本ガイドでは、ERPCが提供するSWQoSエンドポイントに基づき、複数の高速RPCエンドポイントに同一のトランザクションを安全に同時送信するための実装方法を詳しく解説しています。具体的なコード例も掲載されており、実務に役立つ知識を提供しています。トランザクションを効率的に送信するための最適な設計手法が求められる中、Durable Nonceの利用は特に重要です。
Solanaにおけるトランザクション送信の課題
Solanaネットワークの特性として、トランザクション送信時にはリーダーの配置や各ノードの負荷状態が変動するため、最速の送信経路を事前に固定することが困難です。このため、単一のRPCエンドポイントに依存した設計では、トランザクション成功率や遅延の面で問題が発生しやすくなります。SWQoSエンドポイントを用いることで、トランザクション送信における選択肢が広がりますが、その運用には注意が必要です。
SWQoSエンドポイントの利点
ERPCのSWQoSエンドポイントは、リーダーに優先的に割り当てられる送信経路です。そのため、高価値トランザクションにおいて大きな利点がありますが、常に最速の経路を保証するものではありません。そこで、複数の経路に対する同時送信、つまりファンアウト設計が推奨されます。この手法により、ネットワークの変動に左右されず、トランザクション送信の成功率を高めることが可能です。
ファンアウト設計の重要性
同一トランザクションを複数経路に送信する場合、重複実行のリスクが生じます。そのため、アプリケーションロジックだけでは防ぎきれないので、プロトコルレベルでの対策が求められます。Solanaが提供するDurable Nonce機能を利用することで、この問題をを技術的に解決できます。これにより、トランザクションを同時に送信しつつ、実行されるのは一度だけという状態を確保できます。
実用に役立つガイド
本ガイドでは、Nonce authorityやnonce accountの設計、命令順序の組み立て、並列送信の具体的な方法など、運用の現場で直面する課題に対する解決策を明示しています。特に、SWQoSを活かしたファンアウト運用は、実典用の環境においても効果を発揮します。
想定される利用者
ガイドは、高頻度または高価値トランザクションを扱うデベロッパー、過去のRPC送信の成功率や遅延に悩むケース、SWQoSエンドポイントの導入を考えている方々を対象としています。ERPCは引き続き、SWQoSに関する情報やコード例を公開し、開発者の支援を行っていく意向を示しています。
まとめ
ERPCが公開したDurable Nonceを活用したトランザクション送信のガイドは、実務に役立つ情報を提供するだけでなく、Solanaネットワークの特性に合った設計の重要性を強調しています。今後も、正確で安定した送信基盤の提供を目指し、さらなる改善を続けていく予定です。トランザクションの運用に関する相談は、Validators DAOの公式Discordで受け付けています。
公式Discord
ERPC公式サイト