2021年のAI技術展望
2020-12-29 10:00:02
未来を切り拓くAI技術が進展する2021年の展望
未来を切り拓くAI技術が進展する2021年の展望
新年を迎えるにあたり、rinna株式会社の会長であるハリー・シャム氏は、新年の挨拶として2021年のビジョンを語りました。2020年はさまざまな困難が横たわる年でしたが、2021年を見据えた彼のキーワードは「使命感」と「決意」です。
使命感とその重要性
シャム氏によると、使命感とは「努力すれば報われる」という信念を持ち、高い目標を設定することです。彼は1999年にMicrosoft Research Asia(MSRA)を立ち上げた際に掲げた「世界で最も素晴らしい研究所を作る」というビジョンを持ち続け、その成果が実を結び、MSRAは今日では業界内で高く評価されています。その実績を活かし、彼は当社が目指す新たな使命を知ることができたのです。
AI技術の革新
現在、rinna社はXiaoIceというAIキャラクターを中心に、人々のコミュニケーションと創造性を向上させる使命を掲げています。スピンオフからまだ数ヶ月ではありますが、NLP(自然言語処理)や画像認識、音声、AIによる生成技術など、業界をリードする一歩を踏み出しています。特に、階層化されたトピックを用いた会話の維持や誘導といったインタラクション技術は大きな注目を集めています。
さらに、最近リリースされた「XiaoIceフレームワーク」では、全てのユーザーが独自のAIキャラクターを作成・トレーニングできることが期待されています。この仕組みは海外も含めて多くのユーザーに支持を得ており、数百万ものAIキャラクターが誕生しています。
プロダクトとビジネス展開
rinna社は、さまざまなプロダクトを展開する中で、Xスイートを基盤にした新しいコンポーネントを開発し、50以上のラジオ局やテレビ局と連携し、8,000時間を超えるオーディオコンテンツを制作しました。また、仮想歌手トレーニングプラットフォーム「XStudioシンガー」では、異なるスタイルのAI歌手を生み出すことに成功しています。
さらに、Microsoftとの戦略的パートナーシップを築き、金融やスマートカー分野でエンドツーエンドのAIとクラウドコンピューティングを提供する法人向けソリューションを展開する計画があることも触れなければなりません。これにより、さまざまな産業への進出が期待されています。
外部からの評価と挑戦
新しい試みに対しては、評価や批判が寄せられていますが、シャム氏はこうした外部の声に振り回されることなく、自らのビジョンを貫くための集中力を保つことの重要性を強調しています。彼は孔子の言葉を引き合いに出し、「常に道の真ん中を歩く」ことの意義を訴えました。
2021年の展望
2021年に対するシャム氏の展望は非常に明るいものです。彼は、今見える未来は2016年に描いたロードマップをもとにしており、そのビジョンは変わらないと語っています。市場の声に耳を傾けながらも、使命を維持することは容易ではありませんが、着実に進化を続けるrinna社の姿勢は、業界において革新をもたらすことでしょう。
新年が皆様にとって素晴らしい年となることを願いつつ、私たちは新たな挑戦を続けていきます。
会社情報
- 会社名
-
rinna株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷2-24-12スクランブルスクエア39F WeWork
- 電話番号
-
03-6849-6263